季節の行事を怖がる子どもへの対応
季節の行事の中には、節分の鬼など子どもが怖がるものが登場する行事もあります。サンタクロースであっても、初めて目にする子ども達にとっては恐怖を感じることもあるのです。鬼やサンタクロースは、ほとんどの場合は保育士が扮しますが、子ども達には保育士だということはわかりません。むしろ分からないように演じるのですよね。
そのため、初めて見る怖い登場人物に乳児クラスの子ども達が大泣き、ということも少なくありません。
そんなときには、泣いている子どもを無理に行事会場にいさせる必要はありません。行事が行われている部屋から外に出て、まずは子どもの気持ちを落ち着かせましょう。落ち着いてから保育士が抱いた状態でそっと中をのぞいてみましょう。他の子ども達が楽しそうに参加している様子を見たら、恐怖心が消えることも。それでも怖がる場合には窓から中を見るだけにするなど、無理せず参加できる方法をとってくださいね。窓1枚隔てていると、意外と大丈夫な場合も多いですよ。
保護者参加行事で保護者から離れられない子どもへの対応
運動会や発表会など保護者が参加する行事では、いつもの登園とは違って保護者と一緒に登園しそのまま保護者がその場にいます。乳児クラスでは、保護者がその場にいるのに離れることが理解できずに離れられないことも。
そんなときには、保育士の腕の見せどころ。子どもの興味を引くおもちゃや絵本などを用意しておきましょう。目新しい手作りおもちゃなどもおすすめです。子どもの興味が遊びに移ったら、保護者にはそっと見学場所に行ってもらいます。
「お父さん、お母さんにバイバイしようね」などの声掛けは逆効果。余計に離れがたくなります。何気なくそっと離れてもらうことがポイントです。
離れてしまえば、大好きな保育士やお友達がそばにいますので意外と落ち着いてくれます。
それでも大泣きをして保護者と離れられないときには、乳児クラスならば保護者と参加しても良いでしょう。泣いてしまいそうな子どもがいる場合には、事前に園長や主任に相談しておくと良いですね。
競技や発表中に泣き出してしまった子どもへの対応
保護者参加の行事で保護者と離れることができても、運動会の競技や発表会の発表中に泣き出してしまう子どももいます。大勢の保護者を前にして緊張してしまったり、発表の場から両親が見えて両親の元へと行きたくなってしまうこともあるからです。
そんなときには、保育士が抱っこで対応することが1番!子どもの練習の成果を保護者に見せたいという気持ちはあると思いますが、練習とは違い発表を止めて落ち着かせてから続きを…という訳にはいきません。また泣いている子どもを抱かずに、そばに付くだけの状態でいることは、保護者には「子どもがかわいそう」と受け取られてしまいます。
乳児クラスでは子どもが泣き出してしまうことを想定して、抱っこができるように担任以外の保育士にもついてもらうと良いでしょう。