保育士になった理由ではなくその園を選んだ理由を書く
新卒者の場合は、保育士になった理由も含めて書くことが多くなります。保育経験がありませんので、保育士になりたい理由が志望動機に繋がるのですよね。
しかし、保育経験者は保育士を選んだ理由を書く必要はありません。書くべきなのは、転職希望の園を選んだ理由です。数多くある保育園の中からどうしてその保育園を選んだのか。その部分を大切にしましょう。
現在の職場では自由保育を中心に、子ども達と一緒に外遊びをしたり、子どもの好きな遊びを一緒に楽しむという保育をして参りました。
その中で、何でも吸収する幼児期だからこと、子ども達にもっと色々な経験をさせてあげたいと感じるようになりました。
貴園では、リトミックや英会話の時間など、保育時間内に子どもが様々な経験ができるカリキュラムが豊富にあると伺っております。子どもの可能性を伸ばし、チャンスを広げる保育に私も挑戦したいという思いから応募をさせていただきました。
やみくもに転職希望の保育園を褒めればよい訳ではありません。本当に自分が魅力を感じている部分を志望動機として挙げると、相手にもしっかりと伝わりますよ。
保育園が求めている人材を見極め経験をアピールする
転職者の新卒者と違った強みは、今までの保育経験です。体力面では若い新卒者に劣っていても、今までの保育経験は必ず今後の保育の中でも活かされます。その部分を存分にアピールしましょう。
そこで大切なのが、園側がどんな人材を求めているかということ。例えば、少人数のアットホームな保育が特徴の保育園で、「3,4,5歳児の子ども達の保育経験が長いので、大勢の子どもをまとめる力には自信があります」と言っても的外れですよね。
同じように、3,4,5歳児の大勢の子どもを相手にしてきたとしても、少し言い方を変えるだけで全く印象が変わります。
3,4,5歳児クラスで大勢の子ども達と過ごすことが多かったのですが、その中でも子ども1人ひとりと向きあい、1対1で関わる時間を大切にしてきました。6年間の保育士経験で、大人とじっくりと関わった子どもは気持ちが安定し、安心して成長ができることを実感しています。
貴園のアットホームな雰囲気は、子どもが安心して過ごせる環境に最適だと感じております。私もこういった雰囲気の中で、子どもとよりじっくりと関わり、成長が手助けできるような保育がしたいという強い思いが芽生え、応募をさせていただきました。
保育園にとって必要な人材であると感じてもらうためには、園の特色を理解した上で自分の保育をアピールすることが重要です。
自分の得意分野を活かした志望動機
得意分野というと、ピアノが弾けたり、運動ができたりということを想像するかもしれませんが、それだけではありません。
例えば保護者対応が得意で、常に良い関係が築けていた。絵本の読み聞かせが得意で、行事の時にはよく担当していた。ということも保育士の得意分野です。
保育士として自分がどんな分野が得意なのかを振り返って書いてみましょう。
幼い頃から絵本が好きで、担任をしてきた子ども達にもたくさんの絵本を読み聞かせてきました。読み方も聞きやすいと好評で、行事の時などに絵本の担当もよく任されております。
絵本には、子どもの想像力を広げ、相手の話を聞く姿勢が自然と身に付き、子どもの心を育てる力があると日々感じております。
貴園での絵本の読み聞かせを大切にした保育は、私の理想の保育です。その恵まれた環境の中で、今までの保育経験と絵本とのふれあいを活かし、子ども達に絵本の楽しさやすばらしさを伝えていきたいと思っております。
特別なことではなくても、保育の中で大切にしてきたことが得意分野になります。自分の得意分野をたくさん見つけて、転職希望の園の特色に合うものをピックアップしてくださいね。
求人の中には細かく保育園側が求めている人材が記載しているものもあります。 保育園求人一覧へ。