無認可保育園に保育士が転職するときに見るべきポイントとは?

保育士が必要とされている場所の1つである、無認可保育園。子どもの保育をするという面では認可保育園と同じですが、その特徴や運営方法には異なる部分も多くあります。無認可保育園に限らず、転職活動をする際には、求人情報や園見学の際にポイントを定めてチェックすることが大切です。無認可保育園への転職を考えた時には、どんな点を重点的に見れば良いのか。そのポイントをご紹介します。

無認可保育園の運営方法から見るポイント

無認可保育園は認可保育園とは違い、国や市町村からの補助を受けていません。

保育士の給与も含めて、運営費は全て保育料で賄っている状態ですね。そのため、園児が集まらなければ、給与が下がったり、閉園してしまうこともあります。

無認可保育園への転職を考えた時には、安定した運営状態かということをまずはチェックしましょう。給与が極端に低かったり、園児定員を満たしていない場合は要注意。

無認可保育園であっても、園児の人数が十分で、地域に根付いている保育園は安心です。その園の特徴を保護者が気に入って通わせていることが多いので、突然園児が減るということはほとんどありません。

  • 給与面の待遇
  • 園児人数
  • 園を運営している年数

この3点に注目して見てみましょう。

また、無認可保育園を運営するためには、「認可外保育施設指導監督基準」という基準を守る必要があります。

この基準では、保育従事者の人数や施設面積などが定められているのです。この基準によると、保育従事者の3分の1が保育士資格を持っていれば運営が可能ですが、保育士人数が多い方が余裕をもって働くことができます。

保育従事者の中での、保育資格保有者の割合も確認しておくと良いでしょう。

無認可保育園の特徴から見るポイント

ポイント

無認可保育園は国の基準を満たしていない保育園ですので、認可保育園よりも劣っていると思われてしまうこともあります。

しかし、認可保育園の基準では実現できない特色を大事にするために、あえて認可を受けない無認可保育園もあるのです。

例えば、保護者のニーズに答える保育や、保育時間内に習い事を取り入れた保育なども特色の1つ。

無認可保育園への転職を考えた時には、園ならではの特色が自分の生活リズムや保育観に合うか、という面にも重点をおきましょう、今まで認可保育園での経験を積んできた保育士にとっては、特色が強い無認可保育園のやり方に納得できない場合もあります。

反対に、特色に共感できる場合には、今まで以上にやりがいを持って働くことも可能です。

まずは、園の特色をしっかりと理解することか始めましょう。求人情報だけでは理解できない部分も多いので、ホームページを参考にしたり、園見学で直接確認すると良いでしょう。

園見学の際に見るポイント

転職を決める前には、園見学が必須です。求人情報からではわからない、園や保育士の雰囲気を感じ取れますよ。

  • 保育士が笑顔で働いているか
  • 子ども達が楽しそうに過ごしているか
  • 子どもの安全を守った保育がされているか
  • 園舎は清潔に保たれているか

この4点は特に注意して見る必要があります。

無認可保育園は、マンションの一室で運営され、異年齢児が同じ保育室で過ごすことも少なくありません。

異年齢児保育は良い面ももちろんありますが、怪我や事故の危険性が高まることも事実です。しっかりと安全面に配慮されているかということは、必ず自分の目で見て確認しましょう。

無認可保育園は、認可保育園よりも劣っている保育園ではありません。しかし、運営方法や特徴から、認可保育園とは違った面にもポイントを置いて見る必要があります。最終的には、園見学を行い自分の目で見て、雰囲気を感じとることが大切です。どんなに条件が良くても、見学時に「何か違う」と感じた時には、やめておいた方が無難です。運営状態と特徴、園見学で感じたことを大切に、後悔しない転職を目指してくださいね。