まずは笑顔で和ませることから
面接の時間は限られていますので、早く指紋事項を聞かなくてはと焦る気持ちもありますが、子どもと保護者との大切な初対面の瞬間です。笑顔で挨拶から始め、子どもと保護者の気持ちを和ませるようにしましょう。子どもの名前を呼んで挨拶をすると親近感を持ってもらえますよ。
園で事前に用意してある内容に沿って面談を進めますが、面談用紙の順番そのままで進める必要はありません。初めは自宅での子どもの呼び方や好きな遊び、寝かしつけの方法など保護者が答えやすい項目から質問をすると、和やかに面談を始めることができます。寝る時の癖はお昼寝の寝かしつけに重要ですので、必ず確認しましょう。
離乳状況、アレルギーの有無は必ず確認
0,1歳児で必ず確認するべきなのが、離乳食の進み具合です。最近は離乳食をゆっくりと初める方も多いので、1歳を過ぎていても離乳食を食べている子どもも少なくありません。月齢で進み具合を見るのではなく、自宅で食べている形状や量を詳しく確認し、園生活が始まってからどの程度の形状や量のものを食べられるのかを把握するようにしましょう。
また、自宅で食べたことのない食材はアレルギーの有無が分からないため、園で提供することはできません。形状は後期食であっても食べたことのない食材が多く、後期食が提供できないという場合も…。園で出す食材は前もって自宅で試してもらえるように、お願いをする必要があります。
アレルギーの有無の確認は、全ての年齢で行います。アレルギー児への対応は園によって大きく違いますので、必ず栄養士も交えて話すようにしましょう。
保護者の勤務時間、通勤時間の確認は必須
認可保育園は、保護者の勤務時間プラス通勤時間で保育時間が決まります。もちろん勤務証明として事前に書類を提出していますが、面談では再度確認するようにしましょう。保育園では、子どもの体調不良で突然のお迎えをお願いすることも少なくありません。体調が急変する場合もありますので、お迎えまでにかかる時間は重要なのです。
また、勤務証明には土曜勤務ありと書いてあっても、面接で再度確認をしたら月に1回のみだった。反対になしと書いてあっても、シフトによって土曜勤務があるという場合も。登園、降園時間も勤務時間から考えると、早すぎたり遅すぎる場合もあります。
登降園時間や土曜保育の有無は、保育士の勤務体制に大きく影響しますので、面接時に直接確認をしましょう。
既往歴は保育士全員で共有する
子どもの様子として必ず確認するべきなのが、既往歴です。入院や手術の経験がある場合には、園で気を付けるべきことを必ず確認をしましょう。また、入院には至らなくても、熱性けいれんや脱臼など、子どもに多い症状にも注意が必要です。
既往歴がある場合には、看護師もしくは主任や園長などにも同席してもらい、症状が出たときの様子を詳しく聞いて記録に残しておきましょう。園で症状が出たときの、対応の手助けとなります。そしてどの時間帯でも対応ができるように、保育士全員で共有をしてくださいね。