手遊びとは?
分かりやすい歌に合わせて手を動かすだけで楽しめる手遊び。子どもが大好きな遊びの1つです。保育士にとっても、特に準備をする必要もなく自分の声と手を使って子ども達を楽しませることができるので大きな武器となりますね。
朝の会や帰りの会で、絵本の読み聞かせの導入として、子どもに注目して欲しい時に、手遊びが活躍する場面は数えきれないほどです。
子どもとのやりとりから手遊びに発展させる
手遊びを始める時に、手遊びの導入をしなければと難しく考える必要はありません。手遊び自体が絵本の読み聞かせや活動の導入となることも多いので、導入の導入では子どもも飽きてしまいます。
そうとは言っても「これから手遊びを始めます」と子どもに言うのも不自然ですよね。そんな時には子どもとのやり取りから自然と手遊びに発展させてみましょう。
手遊びの発展例1
●動物が登場する手遊びの場合
「みんなは何の動物が好きかな?」
(子どもの答えに相づちをうつなどのやりとりをする)
「みんが大好きな動物が登場するよ。一緒にやってみてね」と手遊びを始めます。
食べ物の手遊びならば好きな食べ物を聞くなど手遊びの内容によって質問を変えます。
手遊びの発展例2
●会話以外にも子どもとのやりとりから手遊びに発展させる方法
まずは保育士が子どもに見えるように手を前に出します。
「先生の手が色々な形に変わるから見ててね。」
(グーチョキパー、きつねの形、お手々をパチンなど手の形を言いながら手を動かす)
子どもも保育士の真似をして自然と手を動かしますので、いくつか手の形を変えた後に手遊びの1番初めの手の形を作り、そのまま手遊びを始めます。
特に何の手遊びを行うか決めていない時には、子ども達からリクエストを受け付けても良いでしょう。特に、活動の合間で時間が余ってしまった時におすすめの方法です。
「〇〇(次の活動)の前に手遊びをしようと思うんだけど、みんなは何の手遊びがしたい?」と子ども達に尋ねます。色々な答えが返ってきた時には、順番にリクエストを聞きます。その時にリクエストが聞けなかった子どもには、次の機会に再度聞く時間を設けてあげてくださいね。
あえて手遊びを突然始める
子どもがなんだか落ち着かない、保育士の方に注目して欲しいという時には、あえて手遊びを突然始めることもおすすめです。
初めはゆっくりと歌いながら手遊びを始め、子どもが注目し始めたら、徐々に手遊びを早くしていきます。子どもが一緒に手遊びを行うというよりは、子どもに注目してもらうことが目的ですので、声も強弱をつけたり、早くなったり遅くなったり、少しおどけた様子で子ども達が思わず笑い出し、保育士の方へと注目してくれるように心掛けます。
手遊びの楽しさにつられて子どもが保育士へ注目してくれたら、今度は子どもが一緒に行える速度を意識しながら、同じ手遊びをもう一度やってみましょう。子どもは保育士にくぎ付けに!落ち着かない雰囲気も改善されますよ。
手遊びをより効果的に取り入れるためには
まずは、沢山の種類の手遊びを覚え自分のものにしてしまいましょう。その手遊びの中から、子どもの様子や活動に合った手遊びを選ぶことで、手遊びをより効果的に保育の中に取り入れることができます。
例えば、給食の前には食べ物に関する手遊びを、お散歩の前には、お花や乗り物などお散歩中に目にすることが多い手遊びを取り入れ、次の活動へのワクワク感が高まるようにします。声の大きさも朝の会では元気に歌い、お昼寝の前には静かに歌います。活動の雰囲気作りにも手遊びは役立。
子どもは繰り返しが好きですので、手遊びを気に入ってくれたと感じたら同じ手遊びを何回か行っても良いでしょう。反対に、子どもが飽きている様子が見られたら今までに行ったことのない新しい手遊びを取り入れると子どもの目を引き付けることができます。
子どもの様子をよく見ながら、保育士も一緒になって手遊びを楽しむ事がポイントです。
感触遊びの種類~乳児・幼児~