事業所内保育所とは
事業所内保育所とは、企業が働く従業員のために設置する保育施設です。2015年に施行された「子ども・子育て支援新制度」のもと「事業所内保育事業」として認可対象施設となりました。
この新制度により、従業員のみの利用であった事業所内保育所に、「地域枠」ができたことも大きな特徴です。
市区町村の認可を受ける場合には、園児定員の概ね2,3割を地域枠として、地域の保育を必要とする子どもに開放する必要があります。
利用可能な年齢は0,1,2歳児。認可基準は、園児定員20名以上の施設では認可保育園の基準を、19名以下の施設は小規模保育園の基準が適応されます。
もちろん従来通り、認可を受けずに運営する事業所内保育所もありますが、認可を受けることで、安定した運営が可能です。
事業所内保育所が体力に不安を感じる保育士におすすめの理由
事業所内保育所についてご紹介したところで、年齢を重ねても働ける理由を見ていきましょう。
子どもの年齢が0,1,2歳児
認可を受けた事業所内保育所は、0,1,2歳児のみの利用となります。そのため、幼児クラスの子どもたちと比べて、ゆったりと過ごす活動が多いのです。もちろん、怪我の危険性が多い事や子ども一人ひとりに合わせた生活リズム作りが必要なことなど、乳児クラスならではの大変さはあります。しかし、子どもと一緒に走っても追いつけない。一緒に遊んでいると保育士の方が息切れしてしまう、などの負担はなくなります。 今までの保育士経験から、怪我への危険予測や生活リズム作りは十分に理解しているというキャリアのある保育士にとっては、理想の環境であると言えるでしょう。
行事の負担が少ない
0,1,2歳児は、幼児クラスの子どもたちのように、行事に向かって練習を重ねるという活動は難しい時期です。
また、事業所内保育所は、従業員の勤務時間に合わせて子どもも登園します。そのため、登降園時間や登園する曜日が子どもによってさまざまな場合も少なくありません。
一斉に行事の練習をすることが難しい環境もあるのですよね。
その為、一般の保育園に比べて行事が少ない園が多く見られます。行事があっても、練習を重ねて行事に向かうというよりは、子どもと保護者が一緒に楽しめる時間を作ることを目的とすることも。
行事の準備や練習に追われて、毎日残業という状況にならないことは、働く保育士にとっても負担の減少につながりますね。
少人数保育の園が多い
事業所内保育所には人数の規定はありません。しかし、基本的には就業員の子どもを対象とするため、認可保育園と比べると少人数の園がほとんどです。
また、事業所内保育所は従業員の福利厚生の一環としての意味合いが大きいので、送迎のしやすい企業内や隣接した場所に設置することが多くなります。
広い園舎を利用することが少ないことも、少人数の園が多い理由の1つです。
少人数の子ども達とゆったりと過ごすことで、身体だけではなく、気持ちの面でも余裕を持って働くことが可能ですよ。
保育園で働きたいが、広い園庭で走り回ったりや沢山の行事準備などはちょっと、、、とお考えの方にもおすすめなのが事業所内、院内保育園です。認可園と比べるとゆったりと過ごせたり、行事も少ない保育園が多く見受けられます。