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保育士資格と保育士試験とは?
保育士資格とは保育士として働く上で必ず必要となる資格です。2003年に児童福祉法が改正され国家資格となりました。保育士資格を保有していなくても、子どもの保育に携わる仕事をすることは可能ですが、保育士と名乗ることはできません。その為、保育士の1人としてはカウントされないのです。
保育士資格を取得する方法は2通りあります。1つは、都道府県知事が指定する「保育士養成施設を卒業」することで資格を取る方法。決められた年数、養成施設に通い課題を履修する必要があります。
そしてもう1つが、「保育士試験」に合格する事です。勉強に要する期間は決められていないので、保育士試験に合格するという条件を満たせば保育士として働く事ができます。
受験して資格取得するメリット・デメリット
試験内容にはまず9教科の筆記試験があります。この筆記試験に合格した受験者は、実技試験に進みます。
メリット
保育士試験を受験して資格取得を目指すメリットとしては、通学の必要がないので自分の生活スタイルに合わせて学ぶことが可能である点です。働きながらでも子育てをしながらでも、時間を見つけて勉強をすることができます。 卒業までの年数が決められている保育士養成施設と違い、短期間で資格を取得できる可能性があるというメリットもあります。
デリット
デメリットとしては、厚生労働省が発表している合格率が毎年20パーセント前後であるという結果からも分かるように、合格することが難しいという事です。特に、筆記試験は教科も多く難関と言われています。 では、どの様な勉強法が保育士試験合格へと導いてくれるのでしょうか?
仕事や子育てをしながら保育士資格取得を目指す
仕事や子育てをしながら保育士資格取得を目指すためには、限られた時間を有効に使う工夫が必要になります。
まずは過去問から始めてみる
時間が取れないことにイライラしながら勉強をしていても、効率的ではありません。本格的な勉強を始める前に、まずは過去問に挑戦してみましょう。自分が苦手な部分と意外と理解できている部分を見極めることができます。勉強を始める前でも、子育てや自分が持っている知識を活かせる部分が見えてきますよ。
そして、自分が全く理解できていない部分も分かりますので、その情報をもとに1ヶ月でインプットするべき範囲を決めましょう。今日はこの部分、明日はこの部分という様に短いスパンで目標を決めてしまうと、出来なかったことがストレスになります。
長いスパンで目標を決める
学生の頃とは違い、仕事や子育てといった自分の意志で時間を作る事が難しい状況の中では、長いスパンで目標を決めて「今日できなくてもまだ時間はあるから大丈夫」という気持ちで進めていったほうが効率よく勉強ができますよ。
子育て中でしたら子どものお昼寝中や就寝後、仕事をしている場合は通勤電車の中は大事な勉強時間となります。
独学でテキストを購入して勉強する方法もありますが、どこから勉強したら良いのか分からないという場合には、通信教育を利用しながら勉強する方法もありますね。
保育士試験の勉強はいつから始めたら良いの?
保育士試験は前期と後期の2回実施され、その両方を受験する事が可能です。1度合格した筆記試験の科目は3年間有効ですので、自分のペースに合わせて少しずつ科目をクリアしていくという方法もあるのです。半年かけて2科目を勉強し、次の半年にはまた別の2科目を…という勉強方法ですね。
しかし、保育士試験を受ける為には受験料が必要ですので、受験するたびに同額の受験料が掛かってしまいます。
勉強を始める時期
そこで勉強を始める時期としておすすめなのが、まずは試験を受ける半年前から勉強をすることです。半年間勉強をしたら1度試験を受けてみましょう。勉強に費やせる時間はそれぞれ違いますので、半年で合格できる方もいれば、何科目かのみ合格できる方、その試験では1科目も合格できない方もいると思います。試験の結果によって次に受ける試験日を決めましょう。
受験する期間
何科目か合格出来た方は、思い切って半年後にもう1度受験することをおすすめします。期間を空けて受験するよりも、そのまま知識を深めて残りの科目に挑戦した方が良いからです。
ほとんどの科目を合格できなかったという方は、1年後の試験に向けて再度長いスパンで勉強を始めましょう。勉強に使える時間は短いかもしれませんが、日々の積み重ねで知識は深まっていきますよ。焦らずに進めていくことが大切です。
資格取得勉強しながら保育補助としても働き実務経験を積むこともできます。保育士資格を取得後はいろいろな求人を見比べて自分にあった保育園を探していってください。保育補助求人一覧・保育士求人一覧へ。