保育士の仕事|一日の流れ・休憩中の過ごし方・やりがい

子どもの発達に合った関りをしながら成長を見守る保育士の仕事。子どもとの関りの他にも、活動準備や書類作成など保育士の1日は盛りだくさんです。どんなスケジュールで1日の仕事が進んでいくのか、良い仕事をするために重要な休憩中の過ごし方についても見ていきましょう。そして、どんなに忙しい毎日でもやりがいがあるから続けていけるということも保育士の仕事の特徴です。どんな時にやりがいを感じるのか、保育士ならではの喜びもふくめてご紹介します。

保育士の仕事、一日の流れをご紹介

保育士の仕事はシフト勤務が基本です。開園時間と閉園時間、子どもの人数によってシフトの時間は変わりますが、大きく分けて早番、中番、遅番勤務の勤務形態がほとんどです。規模の大きい保育園では中番の時間を更に3種類ほどに分けて出勤する園もあります。

出勤して初めにすることは、自分の身支度を整えること。手洗いうがいは必須です。
そしてクラスに入ります。フリー保育士の場合は、その日に担当するクラスを確認します。クラスに入ったらすでに登園している子どもの様子を連絡帳や他の保育士から聞いて把握し、体調面は細かく確認しましょう。
そして、登園してくる子どもの受け入れをします。保護者から様子を伺い子どもがスムーズに遊びに入れるように援助をします。笑顔で挨拶も忘れずに。

午前中の活動

園によっては、9:00頃には集まりの時間、朝の会を行い午前中の活動が始まります。体操で活動が始まる園も多いですね。早く登園している子どものために朝のおやつとして、市販のビスケットと牛乳などを提供する場合もあります。

排泄、身支度を整えて、10:00頃から戸外活動を行います。園庭で遊んだり、バギーや徒歩で公園に向かいます。戸外での活動では怪我や事故の危険性が高まりますので、注意深く見守る必要があります。時には戸外活動はせずに、室内での制作活動や行事の練習を行う場合もあります。

昼食~午睡時間

戸外活動後は園舎に戻り手洗い、そして昼食です。昼食の時間は子どもの年齢や各保育園によって違いますが、11:00から12:00までには食べ始めます。発達に合った食事の援助をしながら見守ります。

昼食後は排泄、そして午睡です。パジャマに着替えて眠る園もあれば洋服のまま眠る園もあります。5歳児になると午睡をせずに、その時間を読み書きなどの勉強の時間にあてることもあります。

午睡中は、必ず1人の保育士は睡眠チェックを行い、連絡帳の記入や製作準備、書類作成をします。時には職員会議を行うこともあります。順番に休憩に入る時間でもあるので、意外と忙しい時間帯です。

午後の活動

午睡から目覚めると排泄、着替えを済ませ、15:00頃からおやつの時間です。保育士も一緒におやつを食べる園もあります。おやつ後には絵本の読み聞かせや帰りの会・室内で過ごすことや園庭で遊ぶなど年齢に伴って異なる過ごし方をします。

全体的に子どもの降園時間が遅い場合には、夕方16:00以降に製作や行事の練習、集団遊びなどの活動を取り入れることもあります。子どもの降園時間に配慮しましょう。

延長保育

閉園時間にもよりますが、延長保育として捕食や夕食を提供する場合もあります。保護者が迎えに来たら、1日の子どもの様子を伝えて引き渡しをします。基本的に正社員は、開園時間から閉園時間内でシフト勤務になっています。

自分の勤務終了時間になったら1日の仕事は終了です。

各保育園によって活動の時間や細かな流れは違いますが、大まかな流れはこのような形です。行事前になると、ミーティングや準備が増えるので午睡中は大忙しということも…。行事の時期など前もってわかっているので、その時に合わせ事前に準備をしておくと、余裕を持って過ごすことができますよ。

保育士の休憩中の過ごし方

休憩中は自分の身体を休めてリラックスして過ごすことが1番です。3歳以上児では子どもと一緒に昼食を食べることもありますが、休憩中に昼食を摂る保育園もあります。保育士は体力勝負ですので、しっかりと食べて体力を蓄えましょう。

それと同時に、同僚の保育士と話をする良い機会でもあります。保育中は忙しくて話をする時間があまりとれないものです。休憩中に子どもの様子やクラスのことについて話をしてコミュニケーションをとることでスムーズに保育ができますよ。

保育士がやりがいを感じる時は?

保育士は仕事量も多く、子どもの命を預かるという責任の重い仕事です。しかし、保育士だからこそ感じられるやりがいや喜びもたくさんあります。いくつか見ていきましょう。

・子どもの成長を感じた時
昨日までできなかったことが出来るようになった姿を見た時。子どもの頑張りで行事が成功した時など、子どもの成長や頑張りを近くで感じられることは何よりの喜びです。
・保護者からの信頼を感じた時
保護者との関係作りは子どもとの関係作りよりも大変です。時には保育内容などについて意見を頂き落ち込むことも…。しかし、保育士が一生懸命に保育をしていることは必ず保護者に伝わります。「先生が担任で良かった」「いつもありがとうございます」という言葉を貰った時の喜びはひとしおですよ。
・子どもにとって大好きな存在になれた時
子どもは保育園の先生が大好きです。もちろんお父さん、お母さんには敵いませんが、「先生、大好き」という気持ちを笑顔や仕草、言葉で伝えてくれる子ども達の思いを感じられるのは、保育士の特権です。
・周りの保育士から認められた時
誰でも初めは新米保育士です。他の保育士に比べて子どもとの関りが上手くいかなかったり、仕事が遅くて悩むこともたくさんあります。自分の成長はなかなか自分では気が付かないものです。そんな中で「毎日頑張っているね」「頼りにしているよ」と声をかけられると、新しい仕事を任せてもらえることが自信につながり、更に頑張ろうと感じます。

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保育士の仕事をしていると、毎日仕事に追われているような感覚になる時もあります。しかし、そんな時に子どもの笑顔や保護者の一言、同僚保育士との関係でやる気を取り戻せるのも保育士ならではです。1日の仕事量を考えると、頭がいっぱいになってしまい休憩中も作業をしてしまう人もいますが、全てをその日に終わらせようとせずに優先順位を決めることで余裕を持って仕事に取り組むことができますよ。休憩中はしっかりと休んで、勤務時間は子どもとの関りや事務作業に思い切り打ち込むことが効率よく仕事をする秘訣です。