子どもに分かりやすい言葉でゆっくりと話すスキル
実習生や働き始めたばかりの人に多く見られるのが、話しをしていても子どもに伝わっていない場面です。子どもに伝わらない理由は3つ
- 声が小さい
- 話すスピードが速すぎる
- 子どもには理解が難しい言葉を使っている
他業種から保育士に転職した時に特に気を付けたいことが、話すスピードと子どもに分かりやすい言葉で話すこと。
社会人経験があり大人と話す機会が多かった人は、どうしても大人と話すスピードや言葉の選び方をしてしまいがちです。話している内容はとても良いけれど、子どもに伝わらなければもったいないですよね。
保育の現場に出る前に、ゆっくりと子どもに分かりやすい言葉をで話す練習をしておきましょう。
危険を予測するスキル
子どもは一瞬で怪我をします。少しの段差でつまずいて転倒しますし、走って遊んでいるだけでも、よく前を見ていなくて友達とぶつかることも日常茶飯事。
また、一瞬の判断ミスが事故につながります。0,1歳児クラスでは手の届く場所に小さなおもちゃが置いてあれば誤飲が起こりますし、製作で使ったはさみやホチキスが出したままになっていれば大怪我につながるのです。
そんな怪我や事故を未然に防ぐことも保育士の大切な役割。怪我や事故が起こりづらい環境作りが必要です。
そのため、保育士は経験を積むうちに、自然と危険予測ができるようになっていきます。しかし、保育士経験がなくても日常の中で危険を予測するスキルを身につけることは可能です。
- 子どもにとって危険な段差や道はないかということに気を配ってみる
- 誤飲につながる大きさのものを把握しておく
- 使ったものはすぐに元の場所に戻す習慣を身につけておく
保育士として働き始める前にも、少しの心掛けで危険を予測するスキルを身につけることができますよ。
相手の気持ちを汲み取るスキル
保育の現場において、子どもの気持ちを汲み取るスキルは必須です。まだ言葉が話せない子どもに対しては、表情や様子からどんなことを求めているのかを察する必要があります。
また、話ができるようになっても、自分の思いや状況をしっかりと言葉で伝えることは難しいからです。
だからこそ、子どもの気持ちを汲み取って、時には援助を行い、時には子どもが自分で伝えられるような働きかけをすることも保育士の大切な役割。
そんなスキルを身につけるためには、周囲の人の様子を日頃からよく観察する必要があります。
日常生活の中で人の気持ちを汲み取る訓練をしておくと、保育の現場でも子どもの気持ちを汲み取ることができますよ。
また、子どもだけではなく保護者対応も保育士の大事な仕事です。他業種から転職した社会人経験のある人は、大人との関わりである保護者対応に関して期待される場合が多いので、大人と接するときにも気持ちを汲み取った対応を心掛けましょう。