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乳児クラスでリズムあそびを行う時の注意点
乳児クラスは発達の差が大きい時期でもあるので、年齢だけでなく個々の成長段階も配慮し活動内容を考えていきましょう。
0歳児の配慮・注意点
特に0歳児クラスでは、ねんねの状態の赤ちゃんもいれば、自立歩行ができている子どももいます。更には、ハイハイや歩行が安定せずに怪我が多い時期でもあるのです。その為、同じリズムあそびでも活動内容を変えてあげる必要があります。
例えば、歌に合わせて歩く時には、ハイハイができる赤ちゃんはハイハイで参加できるようにする。伝い歩きが出来る子どもは保育士と手を繋いで歩く。自立歩行ができる子どもは自分で歩いて参加出来るように促すという方法です。この時に注意するべきことは、怪我が起きない様に配慮する事です。
同じ室内で違う活動をしているので、ハイハイをしている子どもの上に歩いている子どもが乗ってしまうことで事故に繋がる恐れもあります。ハイハイの子どもの方へ歩いている様子が見られたら、さりげなく方向を変えてあげるなどの配慮をしましょう。
1.2歳児の配慮・注意点
1,2歳児も、月齢や発達によってできる活動の幅が大きい時期です。まずは、子どもが楽しんで行うことを第1に考えてみましょう。多少設定保育の狙いと違っていても大丈夫です。
例えば、リズムに合わせてうさぎの真似をしてジャンプをするという活動でも、ジャンプが出来ている子どももいれば、まだジャンプが出来ずに走ってしまう子どももいます。友達の様子を見ながら徐々に出来る様になりますので、ジャンプが出来る様にと無理に練習をする必要はありません。音楽に合わせて身体を動かし、保育士や友達と一緒に楽しむ事が乳児クラスでのリズムあそびのポイントです。
幼児クラスでリズムあそびを行う時の注意点
幼児クラスでリズムあそびを行う時にも、年齢に応じた説明が必要になってきます。まずはやり方やルールを保育士が行って見せる事から始めましょう。
保育士も一緒に楽しむことが大切
年少クラスでは特に、言葉で説明されても理解できないことが多いからです。保育士の様子を見て何となく方法が分かったら、音楽に合わせて身体を動かす中で覚えていきます。
リズム感覚は個人差がありますので、すぐに覚えられる子どももいれば覚えるのに時間が掛かる子どももいます。他の子どもと比べるのではなく、子どもが楽しんで参加できているかという事に注目してあげられると良いですね。保育士自身が楽しんで行うと、子どもにも楽しさが伝わりますよ。
まずは簡単な動きから始めてみよう!
リズムあそびをする時には、子どもが入りやすい様に簡単な動きから始めてみましょう。音楽が鳴ったら動いて、音楽が止まったら動きを止めるという動と静の動きもおすすめです。音楽をよく聞いて動くという練習になります。
慣れてきたらピアノの音を聞きながら、動くようにしましょう。「ゆっくりとしたメロディー→ゆっくりと歩く」「早いメロディー→走る」「〇〇の音楽→ジャンプする」「〇〇の音楽→四つ這いで歩く」など、少しずつ音楽の幅を広げていき、楽しむ事・出来ている喜びを感じましょう。その内、よく聞いて身体を動かすということが自然と出来る様になります。
もちろん体操やダンスも子どもが大好きな活動ですが、簡単な動きも取り入れることで、体操が苦手な子どもも参加するきっかけとなります。そこから少しずつ挑戦できることを増やしてあげられると良いですね。