保育の指導は他の後輩と同様に行う
保育内容や保育方針についての指導は、他の後輩と差をつけることなく同じように行いましょう。
特に、保育士としての経験があってもブランクが長い場合は要注意。記憶は薄れていくものですし、保育技術や子育ての常識は日々変化しています。
「知っているだろう」と考えずに、他の後輩と同様に一から丁寧に指導をすることが大切です。
年上の人に対して基本的なことを教えるべきなのだろうか、という遠慮はいりません。
社会人経験や子育て経験があっても、保育士として学ぶべきことは他の保育士と同じです。相手のために、基礎からの指導を心掛けてくださいね。
また、他の園からの転職で保育士としてのキャリアが自分より長い場合にも、園ならではの保育方針やルールはしっかりと伝えるようにしましょう。
園によって保育方針や保育内容はさまざまです。園で働く先輩として、丁寧に伝えることが円滑な保育につながります。
言葉遣いは敬語が基本
年上の後輩保育士と接するときに、言葉遣いに迷う方も多いと思います。
後輩と言っても年上。社会人としては先輩です。指導をする時にも敬語を使い、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。
保育に関する意見を求める時には、「どう思いますか?」とまずは相手の意見を求めることで、有意義な意見交換ができます。
保育士以外の経験も積んでいるので、今までにはないアイデアを出してもらえることもありますよ。
また、「おはようございます」「おつかれさまです」という挨拶。
頼んだ仕事を担当してもらった時などには、「ありがとうございます」とお礼を伝えることも大切。子どもは保育士の姿をよく見ています。
気持ちの良い挨拶とお礼は、年上の後輩だけではなく年下の後輩であっても必ず伝えるようにしましょう。
学べる部分はどんどん学ぶ!相手を認める接し方を
保育士としては後輩であっても、人生の先輩です。
年上の後輩からは学べる部分もたくさんあります。
例えば、他の業種で働いていた人は、パソコンなどの事務仕事に長けているかもしれません。
育児経験のある人は、保護者の気持ちが分かり保護者対応で見習うべき場面が多かったり、子どもとの遊び方が上手な人もたくさんいます。
人生や社会人の先輩として、学べるところはどんどん学ぶ姿勢を持ちましょう。
そして、認めていることを言葉に出して、相手に伝えることも大切です。自分の仕事ぶりが一緒に働く仲間に認められて嬉しくない人はいません。
保育士の先輩、後輩という枠を超えて、相手の良さを認めることは良い関係作りにつながります。
また、相手の良いところや特技を見つけることは、自分自身の成長にもつながりますよ。