保育士の仕事に向き不向きあり!?理想と現実のギャップはどこで起きる?

子どもが好きで憧れて就いた保育士の仕事。しかし、実際に働いてみると想像していた保育士の仕事と現実の仕事との違いに戸惑う人も多いのではないでしょうか?自分は保育士には向いていないのかもしれないと思い悩むことも…。しかし少し対応方法を変えるだけで自分の気持ちも変わり、保育の本当の楽しさを知ることができます。どんな場面で理想と現実とのギャップを感じるのか?そしてギャップを感じた時の対処法をご紹介します。

保育士の仕事への理想とは?

まずは、保育士の仕事にどんな理想を持っていたのかを振り返ってみましょう。保育士の仕事を選ぶ人の多くは子どもが好きで、子どもとの関わりを仕事にしたいという思いを持っているかと思います。実際に、保育士は子どもと接する中で子どもの成長を見守ることのできるやりがいのある仕事です。

子どもと関わる以外にも仕事が…

しかし、常に子どもと関わっていられるわけではありません。保育士の仕事は子どもとの関わりの他にも、保護者対応や事務作業、環境整備まで多岐に渡ります。忙しすぎて子どもと十分に関われないということも…。

これが理想と現実とのギャップです。大好きな子どもと関わりたくて保育士になったのに理想と違うと感じる人も多いかと思います。
しかし、保護者対応も事務作業も環境整備も全て子どもが健やかに安全に過ごすために大切な仕事です。子どもとの関りが1番の仕事ということを前提に、それ以外の仕事も全て子どもの保育につながっていると考えてみましょう。子どもとの関り以外の仕事にもやりがいを見出すことができますよ。

子どもとの関りの中でのギャップ

保育士を目指していた頃と、保育士になってからでは子どもとの関りの中でギャップを感じることも多いかと思います。

思い通りにならない事が不安に…

理想は笑顔の子ども達に囲まれて保育をすることだったのに、学校で学んだ通りに子どもと接しても話を聞いてくれない、先輩保育士が抱くと泣き止むのに自分が抱くと泣き出してしまう、ご飯を食べてくれない、他の子どもに手を出してしまう、全てが子どもの姿です。

新人の頃は「どうして泣き止んでくれないの?話を聞いてくれないの?」と思い悩んだり、先輩保育士との違いに自分は保育士に向いていないのかもと考えてしまうこともあります。しかし、子ども達に初めから適切な関わりや援助ができる保育士はいません。
発達も成長も家庭環境も違う子ども達。教科書通りに対応しても違う反応が返ってきて当たり前なのです。

日々いろいろな姿を見せてくれる子ども達

先輩の関りを見て学び、わからないことはどんどん質問をする、そして怖がらずに子どもと関わることで、子どもとの関りが上手な保育士へと成長していきます。子どもの姿は日々違いますので、昨日と同じように対応しても今日は上手くいかなかったということもよくあります。しかし、昨日は話を聞いてくれなかったのに今日は聞いてくれたということもよくあります。

自分の理想とする子どもの姿に保育園の子ども達を近付けようとするのではなく、子どもの姿を見ながら臨機応変に対応しようと気持ちを切り替えると気持ちが楽になります。完璧に関わろうとする必要はありません。先輩の良いところをどんどん真似て、楽しみながら子どもと関わってみて下さい。そのうちに子どもの少しの変化から気持ちが汲み取れるようになりますよ。

職場環境へのギャップ

保育園では多くの保育士が働いています。その中で人間関係を築いていくことは容易ではありません。特に1年目は先輩との関係に悩むことが多いものです。常に厳しく注意をされていて嫌われているように感じる、先輩の求める保育ができずに保育士を続ける自信がないと感じることもあります。

前向きな姿勢が大切

中には、新人保育士というだけできつく当たる保育士もいます。そんな時には我慢をせずに園長や主任に相談をしましょう。
しかし多くの保育士は、1年目の保育士を育てたいという思いから仕事を教えています。忙しい保育の中でつい言い方が厳しくなってしまうということもありますが、嫌っているわけではないのです。

先輩が怖い、苦手だなと感じた時には、あえて笑顔で接してみましょう。笑顔で挨拶をする、仕事を教えてもらった時には厳しい言い方であったとしても笑顔でお礼を言う、これだけでも先輩保育士との関係はずいぶんと良くなります。
そして、自分から進んで仕事を覚える姿勢を見せること、率先して仕事をするように心掛けることも大切です。真剣に仕事に取り組んでいることは必ず周りの保育士にも伝わります。

職場環境が理想と違うと感じた時には、まずは自分が変わることを意識してみましょう。ポイントは笑顔と真剣に取り組む姿勢です。

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保育士を目指している時には、保育士への憧れや理想が自分の中で大きく膨らんでいる状態です。しかし、実際に働いてみると理想通りになることばかりではありません。その中でも仕事に真剣に向き合い、子どもと関わることで保育士の本当の楽しさを感じることができます。新人のうちは失敗して当たり前です。失敗が多いからと言って保育士に向いていないというわけではありません。保育士に向いていない人をあえて挙げるとするならば、成長しようとしない人です。先輩の保育から良い所を盗んで、失敗しながらも成長していける人は数年後には立派な保育士になることができる素質を持っています。