保育園の加配担当ってどんな業務?

2017/04/20

発達障害とは、ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠如多動性障害)、LD(学習障害)など、脳機能に関する障害があることです。重度から軽度までその障害の重さは個人差がありますが、幼稚園、保育園など集団生活を送る上でどうしても他の子どもと同じように生活できない、年齢に応じた発達が追いついていかないなど問題が出てきます。そんな子どもたちを支え、活躍する存在が「加配保育士」です。

加配保育士ってどんな仕事?

加配保育士の仕事は、担任のサポートをしながら通常の保育を円滑に進めるための補助をするのではなく、いわば障害をもっている子の担当となって一日保育にあたります。

出来ることと出来ない事が顕著に表れやすい子どもたちに対し、その子自身の発達があるから…と、諦めるのではなく、成長過程に出来ること、出来ない事の凹凸が激しいので丁寧に対応し少しずつ成長を促していきます。

細かな支援を必要としている子どもの手助けがメインとなります。

特別な資格を要するわけではないため、保育士であれば加配となる可能性はあり、大抵一対一で配置されるとも限りません。

例えば障害を持った3人がいて各々に違った障害の特徴が出ていても加配は一人、なんてこともあるので一人ひとりに合った個別の保育計画があります。

その子の力を伸ばすためにどうしたらいいかを考え、担任や保護者との連絡を密に取り合い、その子の必要とするサポートの仕方を見極め、実践していきます。

もちろん、何より必要なのはその子との絆。信頼関係を結ぶ事がとても重要です。

やりがいのある仕事です

特別な障害がなくても子どもが成長する過程を支えるって大変であり、どの子も得意な事、不得意な事はあるので最初からなんでもできるわけではありません。

また、自分のことを見て欲しい!という気持ちで、わざと出来ないアピールをする子どももいます。

ですが、加配を必要とする子どもたちは、わざと大人を困らせたくて行動しているわけでもなく、出来ることは人の力を借りなくても出来るのです。

でも出来ないからこそ、他の力・援助を必要としているということ、人より苦手とすることが少し多い分、+αで援助し見守る事で安心感を得ます。

出来る事、出来ない事は個々により異なるので担当になった子どもの成長に合わせ援助しましょう。くれぐれも手助けし過ぎには要注意してくださいね。



同じ目線で見ることが出来たらもっと理解して、もっと共感し合って、もっと解り合えるのに。そう思う事ってありませんか?子どもたちが大人の私たちと同じになることはありません。大人の私たちが子どもたちと同じ目線で立ち、何を見て、何を感じて、何に心を動かされているのかを知る。加配の仕事は、発達障害に関する知識を入れることもとても重要ですが、本当に心の距離を縮めて相手を知ることが何よりも大切なことです。

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