友だちのおもちゃをすぐに欲しがり取る子どもへの援助

2017/04/19

「隣の芝生は青い」・・・何でも他人のものはよく見えるものである。(国語辞典より引用)何故でしょうね。他の子が使っているおもちゃってとっても魅力的に映るようです。楽しそうに遊んでいると余計に良く見えるけど、手に入れば意外と満足してしまい、たいして執着しない…ってこともありますね。そんな困ってしまう時どう対応していくと良いのでしょう。

叱るのではなく、気持ちを受け止める

年齢によって対応の仕方も変わってきますが、どの子どもにも言えるのは、その子のその時の気持ちをまずは受け止めるという事です。

1歳児であれば、欲しいと思った瞬間に手が伸びてしまい、取られた事に対して相手は怒ったり泣いたり、手が出てしまう事もあります。
咄嗟に「なんで取るの!」と、思わず怒ってしまいがちですが、自分の気持ちを素直に行動してしまうのがこの時期。怒らず「使いたかったんだよね。」と、まずは受け止めてあげましょう。そこから順番です。

2歳児になれば、保育士が少し言葉を足しながら、気持ちの橋渡しをしてあげましょう。例えば「使い終わるまで少し待とうね。」と、一言伝えるだけで子どもは、少しの我慢が出来るようになります。

3歳児になると「使いたいから次貸して。」と、言葉で自分の気持ちを伝える事が出来るようになってきます。

4,5歳児になると「順番」を遊ぶ時のルールとしてきちんと捉えられるようになってきます。

みんな個々に成長途中

年齢というカテゴリーにまとめるとその大体の枠からはみ出てしまう子も中にはおり、この年齢なのに出来ないの?と考えると出来ない事ばかりに目が行ってしまいがちになりますが、子ども一人ひとり違うのですから、成長過程に違いがあってもいいのです。

毎日同じことの繰り返しで「今日もおもちゃの取り合いをしているな…」と思うかもしれませんが、少しずつ緩やかでも子どもは日々成長をしています。

その子の段階に合った対応の仕方が本当に大切な事なのです。日々、繰り返し伝え合い、小さな成長を見逃さず、出来た事は認める

すると、子どもの心も少しずつ満たされ、心地良く大きくなっていけるでしょう。

友達のおもちゃ(作品)を壊す子どもへの対応について>>



子どもと接する上で大切なのは、どれだけ多くの気持ちと触れ合い、向き合い、気持ちを繋ぎ合えるかだと思います。どんな自分も受け止めてくれる、そんな存在が側にいたら…と思うと、子どもは心強く、安心していろいろな自分を出していけると思います。出来ない事も出来るようになるために必要なサポートをしていける保育士を目指していきましょう。

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