保育士といっても人間です。性格が合わないと感じる子どもがいても仕方のない事。クラスの中の一人として接するならまだしも、よりによって自分が担当になってしまう可能性も残念ながら十分ありますね。そこで今回はそんな不安を解消できるような対処法や考え方をお伝えしたいと思います。
なぜ苦手と感じてしまうのか…原因を探ってみよう
元々保育士をしている方は「子ども好き」が多いはず。
そんな保育士が「この子は合わない」と感じるのにはそれなりの原因があるのでは?保育士自身が傷つく事を言われたり、他の子どもとのトラブルが多かったり、保育の流れを壊してしまう等の問題行動をしているために「合わない」と感じるのかも知れませんね。
それではその子どもが問題行動をしている理由はなんでしょう?
突き詰めて考えて行くと、根底にあるのはその子どもの「寂しさ」なのではないかと思います。「誰かに構ってほしい」、「自分を見てほしい」という気持ちが問題行動に出てしまっている可能性も高いです。
一緒に過ごす時間を増やし、子どもの良いところ探しをしよう
「合わないな」「苦手だな」と感じる子どもほど意識的に一緒に過ごす時間を増やしてみてください。
自由遊びの時間でも良いですし、お昼ご飯の時間に隣に座る等、とにかく一緒に過ごす努力をしてみましょう。好きな遊びや、好きな食べ物等、意外な共通点が見つかるかも知れません。
一つでも共通点を見つける事が出来ればおのずと親近感がわくものです。今まで気が付かなかったその子どもの長所を発見する事だってあります。短所はどうしても目立ってしまいますが、長所は意識していないと見つけられない事も多いです。
「合わない」と思っているのなら余計に意識して探さなくては見つけられないかも知れませんね。
仕事として割り切り、気持ちのコントロールを
努力をし、子どもを理解しようとしても難しい時は、「仕事」として割り切る事で気持ちがラクになります。
最初にも言いましたが、保育士も人間ですので、当然保育士と子どもにも相性はあります。もちろんどの子どもにも大きな愛情を与える事が理想ではあるのですが、最低限プロとして気持ちのコントロールはしてください。
「合わない」という感情を「でも仕事だから」というプロ意識に変換するのです。
保育士の仕事は保護者から子どもをお預かりして、子どもを安心安全に保育し、お迎えに来た保護者に無事に受け渡す事。極端に言えばそれが仕事です。
そう考えると肩の力を抜いて子どもと向き合えるはずです。
子どもの性格は多種多様、性格が合わない事が問題なのではなく、合わない事を周囲に感じさせる事の方が問題です。大切なのは保育のプロとして、自分の気持ちをコントロールする事。最初は「合わない」と思っている子どもでも、割り切って「仕事」として接していくうちに、1年後には子どもも寄り添ってくれるいい関係が築けているかもしれませんね。