ただでさえ忙しい新年度の準備。同じ学年に双子がいる場合だと余計にクラス分けは悩みの種かも知れませんね。双子を同じクラスにした場合、違うクラスにした場合のメリット、デメリットを見比べ、新年度のクラス分けの参考にしていただければ嬉しいです。
同じクラスにした場合のメリット、デメリット
双子は一心同体。同じクラスであれば精神的にも安心し、二人で支えあい、一緒に遊ぶ事も出来ます。保護者としても安心して送り出す事が出来るでしょう。
ただし、お互いがお互いに依存してしまったり、いつも二人で遊んでしまったりというデメリットも存在します。二人の仲が良ければ良いほど、二人だけの世界を作ってしまい他の子どもとの関わりが少なくなってしまう可能性も考えられます。
また、家に帰ってから保護者にこんな事があったという話をする際、自分で話したかった事を横取りされ、「それは私が言いたかったのに!」と喧嘩になる事もあるかも知れません。
違うクラスにした場合のメリット、デメリット
違うクラスの場合だと、はじめは一人ずつ離れる事に慣れていないため、不安に感じ、落ち着かないかも知れません。もう一人がいるクラスが気になり、頻繁にそのクラスに入り浸ってしまう事も考えられますね。
しかしクラスが別だと精神的に自立しやすく、またそれぞれが仲の良い友人が出来、そこからまた新しい交友関係が広がるというメリットが考えられます。
ただし、保護者としては一人ずつ別のクラスになると、運動会やお遊戯会等の行事の時は大変になるでしょう。懇談も一度に済ます事が出来なくなります。双子の他に兄弟がいるとなおさらです。
双方のメリットデメリットを提示した上で保護者の希望を聞く
これは一番大切な事です。双子の保護者の中でも同じクラスか別のクラスかで意見が真っ二つに分かれます。
双子のどちらかがしっかりしている場合は「(もう一人が)心配だから一緒にしてほしい」という保護者もいますし、「2人1組ではなく、別のクラスにしてそれぞれを個別に見てほしい」と考える保護者もいます。
園の方針がある場合はそれに従う事になるかと思いますが、特にない場合は出来る限り保護者の意向に沿う事をおすすめします。
クラス替えの前に一度保護者とそれまでの担任、これから担任になる予定の保育士等で話し合いの場を設けると良いでしょう。
その際は必ず先述したメリットデメリットを改めて伝え、子ども達の性格も考慮した上で決めるようにして下さい。
それぞれにメリットデメリットが存在していますので、どちらが正解という事はありません。園生活に慣れている状態であれば別のクラスでも良いですし、慣れていない場合は一年間同じクラスにして様子を見ても良いかも知れません。いずれにしても保護者や子どもの意向、またこれまで担任してきた保育士の見解等もふまえた上で、決める事が大切ですね。