保育士として初めての司会の進行……司会の進行はベテランの保育士が進行するものだと思っていませんか?行事によっては、1年目から司会を任されたりすることもある保育士。初めての司会進行で緊張してしまうのは当たり前のことです。始めから完璧にいかなくてもいいのです。でも、少しの準備をするだけで、進行はだいぶスムーズに行きますよ。
初めての司会進行は誕生日会や子ども達との園内行事から
新任保育士に突然4・5月から司会を進行してください!という保育園はほぼないでしょう。先輩の姿を見て仕事にも慣れてきた7月あたりから任させることはあります。
毎月の誕生日会の司会になった時は、先輩の姿を目で見て聞いて流れを掴める事ができ、イメージをしながら自分で練習をすることが出来ます。
しかし、年間行事の七夕・ハロウィン・節分などは年に1回。もちろん一度も先輩の進行の姿を見ていない状況での司会進行になります。参考にできるのは「行事案」、行事の写真が残っていたら雰囲気だけでも見る事ができるので良いですね。
そういった情報を掴むために、自分が担当となった時には、積極的に先輩に質問をしましょう。その際は、前年度担当された先生に訪ねることが、反省点も踏まえ教えてくれるかと思うのでいいかもしれませんね。
資料や写真があったら質問と合わせて見せてもらうと、尚自分のイメージがつきやすくなりますよ。コピーをとらせてもらう事も一つの手ですね。
先輩に時間を作ってもらう事になるので気が引けるかもしれませんが、自分から聞くという行動に意欲を感じてもらえます。
司会進行表を活用するためのポイントは~こんなことも書いておこう
どんなにベテランの司会者でも、事前準備は怠りません。初めから何の準備もなしに話せる司会者など、ほとんどいないのです。準備8割本番2割と準備がとても大切です。「司会進行表」という、当日の流れが時系列でわかる表を作っておくことが、滞りない進行には必須です。
司会進行表に載せるもの
- 時刻の流れ…目安となる節目の時刻を事前に検討し、記入して、司会進行中の目安にしましょう。もちろん、時間のずれは流動的に
- プログラム…「はじめの言葉」「園児の歌発表」などの項目
- 必ず伝える言葉…事前に考えていても、とっさに言葉が出てこないということはよくあります。鍵かっこ形式のセリフとして、このポイントは伝えたい!という部分は、事前に司会進行表に組み込んでおきましょう。
- できれば雑談ネタも…かしこまった堅い内容ばかりでは、なかなか子どもや保護者の気を惹きつけることはできません。どっと笑いが出る用なネタを事前に考え、司会進行表に箇条書きで載せておくと、話題に戸惑うことが少なくなりますよ
保育園で決められた司会進行表がある場合もありますので、早めに確認しておきましょう。
保育士のひと工夫で子どもたちを惹きつける司会を
行事にもよりますが、来賓などがいない園内だけの行事では、いかに子ども達を引き付けるか、そして司会者も一緒に楽しめるかが大切です。
保育士が楽しんでいないと敏感な子どもにはすぐに伝わってしまうのです。
始まる前や、少し間が空いた時などには上手に手遊びなどを利用して、子どもたちが飽きることのない進行を考えておきましょう。
子ども達を惹きつけるポイント
- 笑顔…一番大事なのは表情。緊張していて顔がこわばっていませんか?笑顔を忘れずに!
- 手遊びを導入に使う…いつも行っている手遊びだけでなく、その行事に関連した季節のものも用意します
- 子ども達の目を見てゆっくりと…、全体に伝えるのではなく1人1人に伝えるという思いを保育士が持つと、自然に話し方もゆっくり、声量も大きくなって、伝わりやすくなりますよ
- 保育士自身が楽しむこと…事前に考えていた司会進行表通りにいくことばかりにとらわれず、保育士自身が行事を楽しむことで会場全体が楽しい雰囲気に
事前の準備をしっかりしたら、あとは保育士自身が楽しんでしまいましょう。当日は思うようにいかなくても失敗しても大丈夫です。最初から完璧にこなせる人はおらず、先生達もみんな回数を重ねて得たものなのです。プログラムの骨組み・時間変更さえされなければ柔軟に対応していきましょう。司会だからと難しく考えず、勇気を持って臨んでくださいね。