土曜日の保育や遠足など、保育園でもお弁当の機会があるでしょうか。手作りのお弁当や今流行りのキャラ弁が並ぶ中、明らかにコンビニ弁当を詰め替えたようなもの。保育士はつい、子どものお弁当をチェックして家庭の様子を知りたいと気になってしまいますよね。コンビニのお弁当を子どものお弁当に詰め替えることには賛否両論ありそうですが……。
手作りのお弁当が一番いいけれど
保育園に通う家庭事情は様々。保育園に通っている子どもは保育に必要な子どもだということは、当然ご存じですよね。愛情のこもった手作りのお弁当が一番であることはもちろんですが、保育士なら様々な家庭事情を理解したいものです。
お弁当日の前日に夜勤だったご家庭、父子家庭や母子家庭のご家庭、保護者が病気のご家庭。また表面的にはわからなくても、様々な事情があるかもしれません。
保護者の中には、コンビニのお弁当をそのまま詰め替えずに子どもに持たせてくる人もいるとか。それでは子どもがあまりにかわいそう。
ですが、お弁当箱に詰め替えてきたのなら、その保護者の気持ちを受け止めてあげることも保護者支援の一つであると考えてみませんか。
お弁当箱に詰め替える時、詰め方の工夫で満足
忙しい保護者には、お弁当の詰め替え方を提案してみるのも一つの方法です。
もちろん、コンビニのお弁当を推奨するわけではありません。このような場合には、保護者との日々のやりとりの中で、愛情こもった手作りのお弁当が一番だと伝えた上で、やむを得ない時には…と、コンビニ弁当の詰め替え方の工夫を提案してみる方法もありますね。
例えば、今は100円均一にもとてもかわいいお弁当グッズが売られています。ばらんやピックなどをかわいいグッズに変えて、詰め替え時に添えるだけでも、お弁当が華やかになり、印象がぐっと変わります。
また、ミニトマトやキャラクターもののチーズやウインナーなど、一品だけでも追加して詰め替えをすると手作り感がアップ。保護者との信頼関係を築いた上でそのような提案をしてみるのもいいのでは。
子どもがとても楽しみにしているお弁当の時間。手作りのお弁当が一番だということは誰もがわかっていること。詰め替えることへの否定をするばかりではなく、それをすることが出来ない保護者の何らかの事情を汲み取れる保育士でありたいですね。たとえコンビニ詰め替え弁当でも、子どもも保育士も、安心した環境の中、笑顔いっぱいで食べられることが子どもの食育に何よりも大切だということを忘れないでくださいね。