保育に取り入れられている「食育」。食育とは食事や食べ物の知識を学び、日頃から楽しく食生活を送れるようにすることです。食べることにあまり興味をもたなかったり、偏食の子どもたちに、食事って楽しいんだよという事を伝えていきましょう。
夏野菜の栄養
保育で栽培される主な夏野菜は、きゅうり・なす・オクラ・トマト・ゴーヤが一般的でしょう。畑ではなくてプランターでもすくすく育ち育てやすい野菜でもあります。
きゅうり
- カリウムが多く含まれており高血圧の予防効果がある
- むくみ解消の効果もあるが、体を冷やしてしまうので冷え症などの方は食べすぎに注意
- 酢との相性が良いとされているが、塩・味噌・醤油などの調味料との相性も◎
なす
- 関西では「なすび」と呼ばれることもある
- 食物繊維が多く、なすの成分に含まれるナスニン、アントシアニンには抗がん効果がある
- 焼く・煮る・揚げるなど様々な調理方法で楽しめる
ピーマン
- ビタミンCが多く含まれる
- 風邪予防・疲労回復・冷え性の改善・風邪予防の効果がある
- 油との相性がいい
トマト
- リコピン・ビタミンC・ビタミンE・カリウム・ミネラルなど栄養豊富。また抗酸化作用あり
- アルコールの分解・疲労回復・便秘予防・脳卒中予防 など
- トマトジュースにしても効果あり
オクラ
- 食物繊維・カロテン・カリウム・カルシウムも豊富
- 便秘・胃がんや大腸がんの予防・夏バテ防止効果 など
- 電子レンジ加熱でしても栄養価は損ねないので気軽に調理ができる
ゴーヤ
- ビタミンC・食物繊維・鉄分
- 血糖値の低下・疲労回復・夏バテ防止・コレステロールの低下効果 など
- 油との相性がいい
ホットプレートでLet’sクッキング
餃子の皮でピザづくり
■餃子の皮でピザづくり
塗ってのせて焼いたら出来上がり!簡単でアレンジ自由のピザ作り♪
- 用意するもの
- ・夏野菜(なす・ピーマン・トマト など※ゴーヤも用意しておくと良いでしょう。ですが子どもがのせようとした時はきちんと苦味があることを伝えましょう)
- ・ケチャップ
- ・チーズ
- ・その他の具材(シーチキン・コーン など食べやすい物も用意しておきましょう)
- ・餃子の皮
- ・ホットプレート
- 作り方
- ・餃子の皮の上にケチャップを薄く塗ります
- ・夏野菜やその他の具材をその上に置いていき最後にチーズをのせます
- ・温まったホットプレートの上に置きチーズが溶けるのをまちます
- ・溶けたら出来上がり
- ・餃子の皮も少し焼けて香ばしい匂いと、ぱりっとした食感が美味しいですよ
※子どもたちが運びやすいようにクッキングペーパーの上に餃子の皮を置いて作ると良いですが、クッキングペーパーは滑るので出来上がった際は落とさないように気を付けてください。
素材を楽しむ!夏野菜炒め
夏野菜そのままの味を活かした夏野菜炒め!
炒めることによって野菜の甘みも増し食べやすくなります♪
- 用意するもの
- ・夏野菜(ピーマン・なす・トマトなど園で採れた野菜など)
- ・お好みの味付け(塩コショウ・カレー粉・ケチャップ・醤油など)
- ※子どもたちの好みの味付けに合わせて用意をしましょう。また、味を二種類作って食べ比べもいいですね。
- 作り方
- ・まずは野菜を子どもたちが順番に切る。
※トマトは切ることが難しいので事前に準備をしておきましょう。また、子どもたちの前で2.3個トマトを切る姿を見せると、先生とも一緒に作ったという気持ちになりよりいいですね。 - ・全部切り終わると次はホットプレートに野菜を入れ炒める。
※ホットプレートは温めておきます。順番に野菜を炒めましょう。 - ・野菜がしんなりしてきたら味付けをする。
- ・炒めて出来上がり
夏野菜で作る、みんな大好きスパゲッティ
夏野菜炒めのアレンジレシピ!スパゲッティの麺を入れて、夏野菜スパゲッティに早変わり♪麺もホットプレートで一緒にできるので先茹でいらず!とっても簡単にできますよ!
- 用意するもの
- ・夏野菜(ピーマン・なす・トマトなど園で採れた野菜など)
- ・パスタ200g
- ・トマトのホール缶400g
- ・水500cc
- ・コンソメ顆粒 大さじ1
- ・塩コショウ
- 作り方
- ・切った夏野菜を炒める
- ・野菜が炒まってきたら、真ん中を開けるように野菜を外側に寄せる
- ・真ん中にトマトのホール缶と水500cc、コンソメ顆粒、そこにパスタを入れる
※パスタを半分におるなどして食べやすい長さにしましょう - ・蓋をして10分
- ・蓋を開けて具材とパスタを絡めながら水分を飛ばす
- ・水分がある程度なくなったら、塩コショウを入れ味を整えると出来上がり
今回はトマトスパゲッティですが、カレー粉とバターでカレー風味など子どもたちの好みなどに合わせて味を替えていくといいですね♪
夏野菜は自分たちで苗を植え、水を上げて育てた物を使用し、年齢に合わせて自分たちで野菜を切るところから始めましょう。子どもも職員もワクワクするクッキング!いつになく真剣な子どもの眼差しに嬉しそうな笑顔を見ることも出来る時間です。自分たちで作って料理した野菜はなぜか美味しく感じてしまうものですね。