ハサミはひとつ間違うと自分やまわりの人を傷つけてしまうものです。保護者の方も怖くてなかなか子どもには使わせられないものです。ですが練習することも必要です。保護者の方にどうやって教えていったらいいかも含め、初めてのハサミについてお話ししていきます。
ハサミを使うために必要なこと
一般的に2歳頃からハサミは使い始めると良いとされていますが大事なことは子どもの様子です。まずはちゃんと座っていられること、人の話をきちんと聞けることが大切です。
ハサミを持ったまま歩くと危ないですし、何でもかんでも切っていいわけではありません。ある程度物事を理解しきちんと約束事を守れることが重要になってきます。
どんなハサミがいいの?初めて使うハサミの選び方
大きさは子どもの手と比べて大き過ぎず、小さ過ぎないものが良いです。
右利き用、左利き用、両利き用があります。子どもの利き手がはっきりしていないときは両利き用が便利ですが、右利き用、左利き用の方が手にはフィットして使いやすいです。また先端は安全のため丸くなってるものを選びましょう。
~材質について~
◆プラスチック性
紙を切る専用のハサミで、切れ味は悪いですが、安全性の面で心配されてる方にはこちらがオススメです。
◆ステンレス性(ガード付き)
材質はステンレスですが、指が切れないようプラスチックのガードが付いています。
◆ステンレス性
普通のハサミで、子ども用に小さくしたものです。使わせる時は少しヒヤヒヤしますが、ハサミの練習には一番適しています。
ハサミの教え方
まずは約束事をします。
・ハサミは大人がいるときに使用すること
・ハサミを持ったまま歩かないこと
・ハサミを人に向けないこと
・ハサミを使った後は元の場所に返すこと
ハサミは危険なものであることを伝え、約束事を守ることが大切だということを話します。
次は教え方です。まず1cmほどの幅の細い紙を用意します。
なぜその幅かというと、一回ハサミを動かしただけで切れるからです。いきなり連続でハサミを動かすことができないので、一度でジョキンとハサミで切り落とす感覚を身につけます。
それに慣れたら、今度はその紙に太めの線を引き、その線上を切る練習をします。折り紙を使って色んな色を用意しておくと、色を選んで切ることを楽しんだり、切ったあとにビニール袋やペットボトルに入れてカラフルな紙を振って楽しむこともできます。
保護者の方の中には、ハサミを使わすなんて怖いと思われている方も多いです。保育園でハサミを練習している様子を伝えると、安心して家でもやってみようかなという気持ちになってもらえると思います。保育園で練習する時間は限られているので家庭と連携して練習していくことでハサミの使い方は格段に上手になります。上記のポイントを踏まえ、保護者方にお話ししてみましょう。