指導案の書き方がわからない…ポイントを押さえてコツをつかもう!

2021/09/29

保育士というと子どもと遊んでいるイメージが大きいですが、実は書類作成という事務的なお仕事も結構あります。その中でも殆どの人が苦手意識を持っているのが指導案です。今回はその指導案を書くのに少しでも役立つよう、お話をしていきたいと思います。

指導案を書く目的と注意点

まず何のために指導案を書くのかということですが、普段の保育は子ども達の成長を支え、促すためにあります。

子どもをただ見ているのではなく、この子の発達は順調に進んでいるか、次はこんなことができるようになってほしいという願いを持ちながら保育しています。そしてその願いを書類として明確化することで、子ども達にとって何が必要かということが見えてきます。

それを取り入れ、日々の保育内容を考えていきます。つまりは子ども達の成長を支え、促すための道標みたいなものと考えてもらえるとわかりやすいでしょうか。

普段の様子を観察することが大切

次に、指導案を書くポイントです。

それぞれの園によって多少違いますが、大まかに分けて年間指導計画、月間指導計画、週間指導計画、個別指導計画(個人の成長記録)があります。さらに参観や研究保育をするとなると一つの活動についての指導計画が必要になることもあります。

全ての指導案について共通するポイントは、普段から子どもの様子をしっかり観察することです。何気なく見ていると気付かないことでも、今どんなことに興味があるのか、何が苦手かなど考えながら、子どもの様子を見ていると気付くことが多いと思います。

また普段の保育は忙しいので、気付いたその時に簡単にでいいので、メモに残すことが大切です

いちいちメモをとるなんてと思われるかもしれませんが、このメモを見て振り返りながら指導案を考えると今までよりもだいぶ書きやすくなると思います。

部分保育の指導案

誰でも最初は苦難する指導案。部分実習は時間内に終わらすという事もあるので特に細かく流れなどを把握しておかなければなりません。他の先生達もその指導案を見て流れが分かるようイメージしながら書くことが望ましいですね。

まずは真似て書こう

もちろん得意不得意はありますが、指導案は最初から完璧に納得できるのもが書ける訳ではありません。みんな何度も書き直し、沢山書いて身についていくものです。その内に、自分の書き方・ポイントが見えてくるようになります。

なので最初は、本や先輩の指導案などを参考または、真似てかいてみましょう。一つの指導案だけでなく複数の指導案を見た方が、書き方のポイントが見えてきます。

その真似て書く際に写すだけでなく、もちろん頭の中でイメージが必要です。情景をイメージしながら書いていくと、参考にしている資料の内容が見えてきます。そこで、自分が子どもがこんな行動するだろうな…と思ったことをプラスで書き加えていきましょう。

環境設定は細かく考えよう

環境設定は、保育がスムーズに行える大事なポイントです。

これも経験を沢山積んで、身についていくもの。なので紙に落とし込んでも実際の動きと異なることがほとんどです。ですが、そこで割り切らないようにイメージしながら書いていくことが後にあなたの財産になります。

自分がどの様に子どもたちに声かけをして、物を配ったり、物を取りにきてもらうか、順番…待っている子どもに対してなど、考えたら沢山出てきますね。

参考資料を基に書く際にも、この様にイメージしながら流れを読むと、自分には足らない部分に、必要ない部分など見えてくるようになります。先輩にチェックしてもらう際に、「どうしてここはこうするの?」など聞かれた際に、写したからわかりません…と、ならない様に、理由を答えられるようにしておきましょう。

最初は沢山書いておき、それが自然に自分自身に身についてきた際には、大切なポイントをピックアップして書きましょう。

実践した後の振り返りが大切

指導案が出来上がり、先輩のチェックも完了。その後実際に保育へ…。

いざ保育を行ってみると、こんなことやあんなこと…子どもたちの行動に、時間配分など気になることがどんどんでてきます。もちろんシミュレーションみたいにうまくいかないことが現実です。

でもその後が大切。保育を行い、予想する行動が異なる点が多く、それは子どもの行動はもちろ、保育士としての動きもです。終わった後の振り返りで、もう一度指導案を見直し、赤ペンで訂正していきましょう。

実際に保育を行った後に、指導案をみてみると気づくことが沢山ありますね。でもれが正解ではなく、毎回事が変わるという事と経験が増える事で、臨機応変で動けるようになりますよ。

願いをこめて書く

またもう一つのポイントは子どもたちに願いをもつことです。

具体的に言うと、~ちゃんにはこんなことができるようになってほしいとか、こんなクラスになってほしいと目標をたてることです。

その目標が指導案のねらいの部分になります。そして、そのねらいを達成するためには何が必要かと考えていくわけです。

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指導案・週案・月案の書き方~ワンポイントアドバイス~≫



普段の保育や行事の準備に加え、書類作成と保育士の仕事は大変ですよね。上記に記載したことを参考に書いてもらえるといいのですが、時には手抜きも必要です。どうしても息詰まったときは過去の書類を参考にしたり、本から抜粋するなども一つの手ですね。