感触遊びってほんとに不思議な感覚がして思わずゾッとしてしまうこともありますが、なぜか何度も触ってしまい癖になってしまいます。大半は「なにこれ!?うわぁー」と、言い楽しみながら遊んでいる子どもたちですが、中には触りたくないと拒む子どももいます。感触遊びは大切な五感をふんだんに使う遊び。拒む子どもに対して楽しく遊べる方法を見ていきましょう。
感触あそびの大切さ
感触遊びとは、感覚遊びのひとつで五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)をフルに使って遊べる遊びなのです。
乳児期から感触遊びを行い、たくさんの物に触れてきた子どもは、刺激をたくさん与えられ好奇心旺盛で、何にでもチャレンジしようと新しい試みを持つことが出来るようになります。
また、想像力など考える力が備わり、新しい出来事にも動じずに受け入れるようになります。逆に感触遊びを拒んでいた子どもに関しては、新しい出来事に対応できず受け入れにくくなってしまう傾向がみられます。
やはり今後の事を考えると前者の好奇心旺盛な子どもに育ってほしいと思いますよね。でも、苦手な子どもに「大切だから」と言っても通用しません。感触遊びの提供を乳児期の時から行っていきましょう。
感触遊びが苦手な子どもに対しての配慮
いくら感触遊びが大切といっても苦手な子どももいます。無理に触らすのは逆効果。様子をみて少しずつ段階を踏み興味を持てるようにしていきましょう。
【興味を引き出すポイント】
- 子どもが一番安心できる親に協力してもらい、一緒に感触遊びを楽しむ姿表情・遊び方など安心できる環境をつくる
- 先生・子ども達が楽しく遊んでいる姿を見せる
- 手で触るという事を一番にもって来るのではなく、まずはその素材に興味を向けるようにする
- スプーン・カップなど触らなくても遊べるような物を用意し、みんなと一緒に楽しむことで自分も満足感を得られるようにする
- 感触遊びで使用する素材の種類を増やす
遊び方いろいろ感触遊び
「感触遊び」で思い出す代表的な物は、ひんやり冷たくて夏には気持ちいい寒天に、トローリ解ける片栗粉が多いかと思います。
その他の素材でも、冷たい物や重いもの・ドロドロ・ねちゃねちゃ・ベタベタする物を考えると意外と沢山でてくるものです。物によって違う感触がして、子どもたちの好みも分かれそうですね。そういった沢山の感触遊びの種類を繰り返し遊んでいく中で、体験をたくさん増やし五感を使って楽しく遊びましょう。
実際に行われている感触遊び
・粘土遊び(小麦粉粘土・片栗粉粘土など)・はるさめ遊び・フィンガーあそび・スライム・大豆遊び・こんにゃく・白滝・氷 など
小麦粉粘土とは?
粘土は、感触もですがどんな形でも作れて何度でも繰り返して遊ぶことができます。小麦粉で作ることにより、誤って口に入れてしまっても(食紅の場合)安全なので、小さい子どもから遊ぶことができます。
〇小麦粉粘土の作り方
- 用意するのも
- 小麦粉…500グラム 水…200CC 塩…小さじ2(防腐剤変わり) サラダ油…小さじ1 食紅または絵具
作り方
- 容器に小麦粉と塩をいれてよく混ぜる。この時に食紅を入れるとむらなく混ざる為きれいな色がでます。
- 混ぜ終えたら、容器に水をすこしずつ入れていきます。
※一度に入れてしまうと、まとまりにくく、また水加減も分からなくなってしまうので、少しずつ入れて調整していきましょう。
また、絵具で色をつける場合は水に溶いて入れるため一緒に入れましょう - まとまってきたら容器から取り出ししっかりこねましょう
※油を入れて練るより、手に油を付けて練ると馴染みやすく手にも付きにくくなります。 - 耳たぶくらいの柔らかさになると出来上がり!
※もし最初に食紅をいれ忘れてしまった場合はこねているときでも大丈夫です。しっかりと混ぜないと色が出にくいですが、マーブル状になり可愛く仕上がります。手に色がつくので気を付けてください。
たらいなど大きい容器でみんなで一緒に作っても良し、洗面器に入れ少人数で作っても良し、年齢に合わせて作り方を変えていきましょう。
フィンガーペイントとは?
フィンガーペイントとは、小麦粉と水を鍋でグツグツ煮て、糊のように練ったものに色をつけて遊ぶお絵かきのことです。
指を筆の代わりにするので、ネバネバした感触にびっくりする子や歓声を上げて喜ぶ子、気持ち悪そうに手を引っ込める子また、全体を使って遊ぶ子と様々です。
ペイントが直接指先に触れるということもあって、フィンガーペイントの感触、柔らかさや粘着力を子ども自身が遊びながら物質を体感できることも一つの特徴でもあります。
机の上や紙の上に絵を描いたり、色を混ぜて遊んだりと子ども自身が遊びを無限に広げてくれるでしょう。
〇フィンガーペイントの作り方
- 用意するもの
- 小麦粉…50g 水500CC 食紅または絵具
作り方
- 水を入れた鍋に小麦粉を少しずつ入れながらよく混ぜる
- 火にかけ、焦がさないように混ぜながら煮る
- 透明感がでてきてとろみがついたら火を止める
- 食紅または絵具で色をつけると完成!
【注意点】
小麦粉粘土・フィンガーペイントは小麦粉を使用する為必ずアレルギーの確認をしましょう!
その他、感触あそびの種類~乳児・幼児~
感触遊びは子どもが好きな保育の一つでもあり、大人も一緒に楽しんで行う事ができます。「なにこれー!」と伝えられない乳児の子どもも、きちんと眉間にしわを寄せた表情で不思議に思う気持ちを伝えてくれます。人により好きな感触、苦手な感触はあると思いますが、苦手な子どもに対しては、段階を踏みながらその子自身が気に入る感触を見つけて遊びを促していきましょう。