クラスの人気者になれたり、それこそ一斉を風靡したりする「お笑いネタ」。テレビの影響は大人だけでなく、子どもの世界にも届いてきます。それをどこまで受け入れるのか…一切なしにした方がいいのか…迷いますよね。
基本は「楽しむもの」であるべき
園の方針にも寄ると思いますが、保育士という立場の場合、保育をする上で重要視はされない為、子どもたちに何かを教える時に必要なものではなく、それを使ってもいいのかどうかは、園次第です。
また、お笑いに限らず人気のキャラクター物を一切取り入れていない保育園もり、壁面一つ、音楽一つをとっても同じことが言えます。
著作権に引っかかるってこともあるので、私たち保育士が使う時はそういった注意が必要となってきます。
子どもたちが普段の遊びや会話に取り入れていることに関しては、楽しんでいる内は大目に見てもいいのではないか…と思う方も多数いると思います。
ただ、人を傷つけないことが最低条件になります。見た目を気にするネタや自虐的なネタなど、お笑いと一言で言っても千差万別。
使い方次第では誰かを傷つけてしまうことにもなり兼ねませんので保育士の常識が問われる問題でもあります。
線引きが重要
子どもって単純に、純粋に、笑ってくれると嬉しいものなのです。
きっと、見たり聞いたりしてすぐに耳に残りやすいものが、子どもたちに取り込まれやすいお笑いのネタなのです。一度やってみて誰かが笑ってくれると得意げに何度も繰り返すのが子ども。笑いがあることは本質的にはとってもいいことなのです。
ましてや、みんなが知っていて楽しめるものとなると、あっという間に伝染します。
楽しくなると相乗効果でどんどん激しくなっていって…子どものテンションは最高潮!最終的に自分たちでは収拾つかなくなることもしばしばです。
静かにしてほしい時にうっかり一人がボソッと呟けば…途端に大笑い!
という状況になることも目に浮かぶようです。
「TPО」を使い分けるなんて子どもに任せておいて出来るものでもありません。楽しむべき時に楽しめるようにしていくように伝えていきましょう。
大人の影響って、大人が思っている以上に子どもたちにも広がります。そして、子どもは大人が思っている以上にまだまだ未熟なのです。きちんとコントロールしてあげないと走り出したら自分で止まれないのが子どもですので、楽しい時こそ特にうまく導いてあげなくてはならないですね。