R02年「社会福祉(後期)」

【問01】
次の文のうち、社会福祉の基本理念に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 北欧に起源をもつノーマライゼーション(normalization)の思想は、日本の社会福祉分野の共 通基礎理念として位置付けられることが多い。
  2. ユニバーサルデザイン(universal design)という考え方の一つに、どのような人にとっても役 立つように使えるということが挙げられている。
  3. QOL(Quality of Life)という言葉が社会福祉分野で使われるようになったのは、日本では、 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」が制定されてからのことである。
  4. ソーシャルインクルージョン(social inclusion)とは、カナダ及びオーストラリア地域で普及し てきた理念であり、「社会的包括」あるいは「社会的包摂」等と訳されることがある

(組み合わせ)

  A B C D
1 ×
2 × ×
3 ×
4 ×
5 × × ×

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2

【問02】
次の文のうち、日本の社会福祉の動向に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 2000(平成 12)年の「社会福祉法」の改正で、行政が利用者の処遇を決定する「措置制度」が 廃止された。
  2. 1970(昭和 45)年代に高度経済成長が終わると、いわゆる「福祉見直し」が進められ、老人医 療費支給制度は廃止された。
  3. 1994(平成6)年、政府は児童虐待防止対策として「エンゼルプラン」を発表した。
  4. 1997(平成9)年の「児童福祉法」の改正では、児童家庭支援センターの創設、保育所入所手続 きの変更、放課後児童健全育成事業の推進等が図られた。

(組み合わせ)

  A B C D
1 ×
2 ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×

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3

【問03】
次の文のうち、国際生活機能分類(ICF)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ICF によれば、障害を病気やけがによる機能障害や、その結果としての能力障害、社会的不利と している。
  2. 2001 年の世界保健機関(WHO)総会で承認された ICF では、障害を「病気の諸帰結」として 分類するのでなく、「健康の構成要素」としての分類になっている。
  3. ICF では、設備や制度といった「環境因子」や性別、年齢などの「個人因子」は、私たちの生活 機能に影響を及ぼすものではないと考えられている。
  4. ICF では、障害を社会によって作られる問題であるととらえ、社会環境の変化によって解消、軽 減できるとされ、障害を個人の問題としてとらえ専門職による治療・教育・支援は必要ないとされ ている。

(組み合わせ)

  A B C D
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×

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4

【問04】
次のA~Dは、児童福祉に関する法令である。成立順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童虐待の防止等に関する法律」
  2. 「子どもの貧困対策の推進に関する法律」
  3. 「児童福祉法」
  4. 「母子福祉法」(現、「母子及び父子並びに寡婦福祉法」)

(組み合わせ)

  1. B→A→D→C
  2. C→D→A→B
  3. C→D→B→A
  4. D→C→A→B
  5. D→C→B→A

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2

【問05】
次の文のうち、社会福祉の事業主体に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 共同募金の事業は、社会福祉法人以外も実施できる
  2. 社会福祉協議会は、地方公共団体が運営することが
  3. 第一種社会福祉事業は、国、地方公共団体または社会福祉法人が経営することを原則とする
  4. 株式会社は、第二種社会福祉事業を経営できない。

(組み合わせ)

  A B C D
1 × ×
2 × × ×
3 ×
4 × × ×
5 × × ×

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5

【問06】
次の文のうち、社会福祉の各法の年齢の定義に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童福祉法」における「少年」とは、12 歳以上 18 歳未満の者である。
  2. 「児童福祉法」における「障害児」とは、20 歳未満の者である。
  3. 「母子及び父子並びに寡婦福祉法」における「寡婦」とは、65 歳未満の者である。
  4. 「介護保険法」における「第一号被保険者」とは、65 歳以上の者である。

(組み合わせ)

  A B C D
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×

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5

【問07】
次の文のうち、社会福祉の行政計画に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 市町村障害福祉計画は、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」に規 定されている。
  2. 「次世代育成支援対策推進法」は、市町村、都道府県における行動計画の策定について定めている。
  3. 都道府県地域福祉支援計画は、市町村地域福祉計画を支援する事項を定め
  4. 都道府県障害児福祉計画は、「児童福祉法」に規定されている。

(組み合わせ)

  A B C D
1
2 × ×
3 ×
4 × ×
5 × × × ×

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1

【問08】
次の文のうち、社会福祉の相談機関と専門職に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 福祉事務所には、精神保健福祉士その他これに準ずる者を配置しなければならない。
  2. 児童相談所には、介護支援専門員その他これに準ずる者を配置しなければならない。
  3. 児童発達支援センターには、介護福祉士その他これに準ずる者を配置しなければならない。
  4. 地域包括支援センターには、社会福祉士その他これに準ずる者を配置しなければならない。

(組み合わせ)

  A B C D
1 × ×
2 × ×
3 × ×
4 × × ×
5 × × ×

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5

【問09】
次のうち、「労働基準法」に規定されているものとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 出産育児一時金の支給
  2. 出産手当金の支給 
  3. 妊産婦の時間外労働の制限 
  4. 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者の時間外労働の制限

(組み合わせ)

  A B C D
1
2 ×
3 × ×
4 × ×
5 × × ×

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5

【問10】
次の文のうち、公的医療保険制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 健康保険制度の保険者は、全国健康保険協会及び健康保険組合である。
  2. 健康保険制度において、療養の給付を受けた際の負担金は、年齢区分による差はなく、一律3割 である。
  3. 国民健康保険制度の保険者は、国及び健康保険組合である。
  4. 国民健康保険制度において、療養の給付を受けた際の負担金は、年齢区分による差はなく、一律 3割である。

(組み合わせ)

  A B C D
1 ×
2 ×
3 × × ×
4 ×
5 × ×

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3

【問11】
次の文のうち、相談援助の展開過程の中の「ケースの発見」に関する記述として、最も不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. ケースの発見の契機は、直接の来談、電話での受付、メールによる相談、訪問相談等、様々であ る。
  2. 利用者の能力や態度が相談援助の展開過程を左右することはある。
  3. 接近困難な利用者が地域にいる場合、援助者は利用者の来訪
  4. 地域の関係機関等と日頃から連携を強め、ケースの早期発見に努めることは必要である。
  5. 利用者と援助者との好ましい信頼関係を構築することは重要なテーマ

 

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3

【問12】
次のA~Dを、ソーシャルワークの過程順として並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. プランニング
  2. インテーク
  3. モニタリング
  4. アセスメント

(組み合わせ) 

  1. A→B→D→C 
  2. A→C→D→B
  3. B→A→D→C
  4. B→D→A→C
  5. D→A→B→C

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4

【問13】
次のうち、「援助技術アプローチ」と、その説明の組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

(組み合わせ) 

  A B C D
1
2 ×
3 ×
4 ×
5 ×

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1

【問14】
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】

F児童家庭支援センターに子を連れて母親が来所した。その母親Hさん(30 歳)は、発達障害と診 断されたGちゃん(3歳)の養育と自分の仕事との両立に悩んでいた。父親は仕事のため同行するこ とができなかった。この来所相談に応じたのは相談員Jだった

【設問】

次の文のうち、相談員Jによる初回面接時の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とし た場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい

  1. 相談員Jは、Gちゃんの養育と仕事の両立に悩んでいるという主訴に対して、Gちゃんの養育を 優先させることの大切さを主張した。
  2. 相談員Jは、主訴がすぐに表明されたので、女性の社会進出の権利を前提に話した後、発達障害 児が利用できる制度を紹介して、ぜひ仕事を続けるように主張した
  3. 相談員Jは、主訴を聞いた後で、Gちゃんの発達の遅れを診断するために母子をプレイルームに 案内して、Gちゃんの遊ぶ様子を観察しながら、Gちゃんの生育歴を丁寧に質問した。
  4. 相談員Jは、主訴を聞いた後で、母親Hさんの心情について表出を促し、その後、家族関係の状 況を質問した。

(組み合わせ)

  A B C D
1 ×
2 ×
3 ×
4 × × ×
5 × × ×

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5

【問15】
次の文のうち、児童養護施設入所児童が職員から虐待を受けた場合の児童の権利擁護に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選

  1. 虐待を受けた児童は、「社会福祉法」に苦情の解決に関する規定があり、苦情を申し立てること ができる。
  2. 虐待を受けた児童は、都道府県社会福祉協議会に設置された運営適正化委員会に申し立てること ができる。
  3. 虐待を受けた児童は、その旨を児童相談所、都道府県の行政機関または都道府県児童福祉審議会 に届け出ることができる。

(組み合わせ)

  A B C
1
2 ×
3 × ×
4 ×
5 × ×

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1

【問16】
次の文のうち、情報提供に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 市町村は、児童の福祉に関して、必要な情報提供を行わなければならない。
  2. 保育所は、地域住民に対して、その保育に関する情報提供に努めなければなら
  3. 保育所は、地域住民に対して、その保育に関する情報提供に努めなければなら
  4. 国及び地方公共団体は、福祉サービスを利用しようとする者が必要な情報を容易に得られるよう に、必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

(組み合わせ)

  A B C D
1
2 × ×
3 × ×
4 ×
5 × × ×

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1

【問17】
次のうち、事業名と、このことが定められている法律名の組み合わせとして不適切なものを一つ選びなさい。

 

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5

【問18】
次の文は、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」の第1条の2(基本理念)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

地域社会において他の人々と( A )することを妨げられないこと並びに障害者及び障害児に とって日常生活又は社会生活を営む上で( B )となるような社会における事物、制度、慣行、 ( C )その他一切のものの除去に資することを旨として、総合的かつ計画的に行わなければなら ない。

(組み合わせ)

  A B C
1 共同 障害 理念
2 共生 障壁 観念
3 協働 弊害 理想
4 協力 阻害 倫理
5 共有 差異 思考

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2

【問19】
次の文のうち、地域福祉の推進に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 2016(平成 28)年度の共同募金の募金金額は、募金方法別でみると、街頭募金が最も多い。
  2. 日本赤十字社の国内の活動においては、災害救護活動、医療事業、血液事業、ボランティアの組 織化などを行っている。
  3. 社会福祉協議会は、2000(平成 12)年に改正された「社会福祉法」において創設された
  4. 民生委員及び児童委員は、地域社会の福祉を増進することを目的として市町村の区域に置かれて いる民間奉仕者である。

(組み合わせ)

  A B C D
1 × ×
2 ×
3 × ×
4 ×
5 × ×

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5

【問20】
次のうち、地域福祉を推進するための拠点の名称と、その根拠となる法律名の組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

(組み合わせ)

  A B C D
1 ×
2 ×
3 × ×
4 × ×
5 × ×

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2