観察実習、部分実習、責任実習などの保育実習。どれもが、子ども達との関わりの中で大きな学びとなる大切な経験です。子どもたちも実習生が大好き!いつでも実習生は人気者で、子ども達がいっぱい集まって来ます。そんな保育実習中に、トイレに行きたくなったけれど、なかなか言い出せなかった実習生も多いようです。
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トイレは我慢しなくてもいい?
実習生で多いのは、トイレに行くタイミングが分からないと言って我慢をすることです。でも担当の先生も実習生は子どもではないので「トイレ大丈夫?」とは聞かず、行きたい時に行っていいよというスタンスでしょう。でもタイミングは必要ですよ。
我慢は禁物!保育にも集中ができなくなる
自分は実習生だから…と遠慮して、トイレに行きたくても言い出せないことも多い実習生ですが、我慢は禁物!
どうしても行きたくなった時には遠慮せず、近くの保育士に伝えましょう。
トイレを我慢して注意散漫になっていては、保育に集中して、子どもと目一杯接することはできません。
また、実習前に、トイレに行きたくなった場合の保育園としてのルールを尋ねておくのも良いですね。
実際、園児に必要な保育士の数は決まっていますので、保育現場では子ども達を置いてその場を離れられないという場面は多々あるものです。
主活動の前など、このタイミングならトイレに行ってもよいという時間帯を確認しておき、保育実習に支障のないように心がけましょう。
水分を取らないで過ごすのは、とても危険!
保育実習中は、トイレに行く時間がないから…と、極力水分を摂らないようにする実習生がいるようです。
これは大変危険。
常に体や口を動かす保育の現場は、脱水症状や熱中症などと隣り合わせ。
また、水分不足は、疲れやすくなり、その結果風邪を引きやすくなったり、便秘になったりと、体調不良の原因になりかねません。
トイレのことは気にしすぎずに、こまめに水分補給をする習慣をつけましょう。
実習中に体調を崩して休んでしまう実習生は案外多く、体調管理も保育士の仕事のうちです。
せっかくの保育実習は、体調万全で乗り切りたいですね!
子どもに排泄の大切さを伝えるチャンス
人間がトイレに行きたいと思うのは当たり前のことですね。保育士がトイレに行きたくなった時は、実は子どもの基本的生活習慣を身につける絶好のチャンスかもしれません。
保育所保育指針の保育の内容には、どの年齢にも排泄について書かれています。
排泄は、生命を保持する上で大切なこと。このような基本的生活習慣は、日々の保育士との生活の中で、徐々に身についていくものです。
日々の保育の中で排泄の話題に触れ、保育士がトイレに行きたい時には、子どもたちを一緒にトイレに誘うなど、子どもの排泄の自立を促していくことも保育士の大切な役割と言えるでしょう。
保育実習中に実践することは難しいことかもしれませんが、大人の生理的欲求も良い保育材料になるのですよ。
突然の生理!生理痛など心配
保育実習と生理が重なるかも!と、気づいたときに気になるのは、トイレに行けるのかな?生理痛どうしよう…悩みが増えてしまいますね。でも、現場の先生も実習生もみんな同じ女性。同じ悩みを抱えているでしょう。
生理になったときは担当の先生に伝えよう
生理になったからと言って、担当の先生に必ず伝えないといけない。というのではなく、生理痛がひどかったり、量が多いなど個人差が異なるので気になる方は伝えておいた方が良いでしょう。それなりに対応も考えてくれたり、先生達がいつもどの様に対策をして過ごしてるのか教えてくれるかもしれません。また、今後の役に立つ情報にもなります。
遠慮していかないと、逆に先生もトイレ大丈夫!?と気にかけてくれることもあり、気を使ってもらうことになります。
まさに今活動中!という時に行くのは違うと分かる事ですが、活動の切れ目などに「トイレに行ってもいいですか?」と、一言先生に伝えるだけで大丈夫でしょう。生理に限らずお腹が痛い、などの生理現象に対しては我慢せずに伝えることが必要です。保育実習どころではなくなってしま事が一番あってはならない事なので気をつけましょう。
トイレに行く時間はあるの?
保育の仕事=ずっと子どもたちと一緒に過ごしているのでトイレに行く時間がない!と、思う事ありますよね。また実際にそう言う声も聞こえてきます。特に一人担任だと、事務所の先生や他のクラスの先生に頼んでトイレに駆け込まなければならない状況です。でも実は、トイレに行ける時間って探したら意外とあるのものです。
- 朝出勤してクラスに入る前
- 外遊びから部屋に戻ってきた、お茶休憩など子どもが落ちついているとき
- 休憩・昼食時
- お昼寝中
- 午後の活動の前
- 降園が落ち着きだす時間 など
保育中は必ず声をかけて行くようにし、戻ってきたら戻ってきた事をきちんと伝えましょう。
また、担当の先生がその場に居るとは限りません。その際はクラスの先生に声をかけましょう。
プールに入らないといけない時は?
季節によりますが、夏は子どもたちが大好きなプールに水遊びがあります。プールといっても幼児用・乳児用があります。また、入るとも限らないのでプールの時はどの様に実習をさせて頂くのかをうかがい、その時に生理になった場合は、きちんと担当の先生に伝えると、考慮してくれるでしょう。
ここで注意が必要なのは、「入らなくてもいいでしょ」「私は入りたくないです」と、自分の意向を出すのはNG。謙虚に相談しましょう。
主の先生のプールの指導は見れないかもしれませんが、サブの先生の動きはみれます。この動きがとても大切で保育をうまく回していくのに重要な存在なので、良い経験になる事でしょう。
人と人が関わる職業、保育士。教科書通りにはいかず、実習では戸惑うことも多いでしょう。主活動中、急にトイレに行きたくなってしまった時など、想定外の対応力も保育士には求められます。ハプニングを保育の材料に変えてしまいましょう!保育実習に行ったら、ぜひ思い出してみてくださいね。