制作の出来上がるスピードは一人ひとり違って当然。丁寧な子もいれば、サッとやって終わりにする子、すごく時間がかかる子もいます。集中出来る時間だって違います。では、制作が出来上がり時間を持て余す子は、何をして待っていればいいのでしょう?
制作が出来上がった子どもの予想される行動は?
制作の場合だと、進め方にもよりますが最初に説明をし、一斉に作り始めると、子どものこだわりやスピードにより出来上がる時間の差が出てきます。
その際に、出来た子どもにもう少し飾り付けの提案や言葉がけをしてもみんな出来上がったから「もういい。これで出来上がりなの。」と、遊びたい気持ちになります。
- 【飾りの制作の場合】
- 制作が出来上がり、手持無沙汰になってしまったら、子どもは大抵横の友達と話をするでしょう。そうなると、話しかけられた子どもは手を止めてその友達と話をし、手が止まってしまいます。結果時間までに間に合わず先生に注意されることになります。
- 【遊べる制作の場合】
- 飾りの制作同様、出来上がると手持無沙汰になってしまう子ども。隣の友達に話しかけたりわざと、ちょっかいをかけてみたり遊びだしてしまうでしょう。回避しようと思い、その場で作ったおもちゃで遊んで見ようとなると、作っている子どもも、まだ政策途中だけどいいや。という気持ちになって一緒にお遊びだすことでしょう。
この様なことが子どもの予想される行動になりますが、ではどのような対応したら良いのでしょうか。
基本は座って出来ること
制作が出来上がり、自由に遊び始める子がいるとまだ終わってない子も気が散りやすくなり、賑やかな様子に誘われ、まだ出来上がっていないのにどうでもよくなってしまい、急に飽きてしまうことも考えられます。
なので「自分の席に座ったまま」が基本としてそこで出来ることを考えましょう。
自分の制作が終わると気が抜けて、大きな声で話しだしたり、隣りの子にちょっかいをかけだしたり…。そんな事にならないように予防線を張っておきましょうね。
幼児にもなると「相手の気持ちを考えて行動する」ということも出来るようになってきます。自分がよければそれでいい、というわけにはいきません。待つといっても長い時間ではありません。自分が出来ても「制作の時間」が終わったわけではないのです。
どうしたら迷惑をかけないで待てるかを、設定保育を始める前に子どもとも話し合って決めておくと自分で意識して行動できると思います。
同系の素材で予備を準備しておく
例えば、絵を描くなら自由に描いてもいい別の用紙を、折り紙なら折り紙を…等、主となる素材を余分に用意をしておき、出来上がった子が遊べる用として用意しておきましょう。
全く違った素材ではどちらが主かわからなくなってしまうことと、まだ終わってない子たちも興味をそそられて脱線してしまうこともあるので気をつけてください。
暇を持て余すことなく、かつ他の子の邪魔をしないように、自由に使ってもいいものを用意をしておくと、遊んでいる間にいい案が湧いて、もっといいものを作ろうと思い楽しい待ち時間になるでしょう。
ある程度時間が経ったときの対応
どこまで子どもたちに待ってもらっていたらいいのか、判断はとても大切。あまりにも待たせてしまうと、子ども達も最初に作った作品の事を忘れ別の事に集中してしまいます。
- 【飾りの制作の場合】
- 飾りの制作の場合は、ある程度の子どもが出来てきたら順番に飾っていき、子どもたちにお手伝いをしてもらうと良いでしょう。また、片づけを済ましていく間に、他の子どもも出来てくるので、出来てない子どもに言葉がけをし、進めていきましょう。最後はみんなで出来た作品を見てテーマに沿ったあなたのお話をしてあげましょう。
- 【遊べる制作の場合】
- 遊べる制作の場合は、遊べるコーナーをあらかじめ作っておきましょう。また遊びのパターンもいくつか考えておくと、子どもたちも暇を持て余すこともなく、遊べることでしょう。ですが、制作が出来たと同時ではなく、飾りの制作同様ある程度の人数が出来てからにしましょう。その後みんなで遊び終了しましょう。
設定保育でうまくいくコツについてはコチラ
長時間、一つのことに集中するって大人が思うよりずっと大変な事です。次に体を動かせる遊びを設定しておいて、みんなが終わったらやろうね、と声掛けしておくと子どもの中でも目安となり、次の活動への期待も持てて、楽しく待ち時間を過ごせますよ。
時間を持て余すと余計な事がしたくなりませんか?子どもだってそうなのです。しかも、作品が出来上がった後=自分の仕事は終わった!となると集中力が切れて落ち着きがなくなります。そういった時にトラブルって起きやすいものですよね。怪我や事故につながることのないように、事前の準備をしっかりと行いましょう。