保育士養成校ではピアノ初心者が大半を占めているケースが多いです。そんなピアノ初心者であっても卒業が近づくと、なんとか両手で演奏を行い、それに合わせて歌まで歌えるようにもなります。ピアノ初心者は保育士を目指す事を決めてから、いつからどのように練習をしていけば良いのか…効果的な練習方法をお伝えします。
保育士になる事を決めた時点で動き出そう
ピアノの習得は早ければ早いほど良いです。
その証拠に幼少期にピアノを習っていた学生はその後ブランクが合っても、感覚を取り戻すまでに時間がかかりません。今までピアノに触った事がない、楽譜が読めない、ドの場所はどこだ?そんな人も大丈夫です。
保育士になると決めた時点で出来るだけ早く行動を起こしましょう。
一番理想的なのはピアノ教室に通って週に1度や2度のレッスンを受ける事。実際に資格取得中にピアノ教室に通っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、レッスン料等が問題で教室に通えないという人は、安いキーボード等を購入し、とにかく毎日弾く習慣をつけましょう。
最初から両手演奏ではなく、片手ずつ練習する事
ピアノは両手が違う動きをします。
最初から両手で演奏するという行為は初心者にとってはハードルが高すぎるので、まずは楽譜に鉛筆で正確な音階を記入します。本当の初心者であれば鍵盤に音階を書いたシールを貼っても良いかも知れません。
楽譜を見ながら、まずは右手を動かす練習です。
ゆっくりでも良いので確実に一つ一つの音を出していきましょう。初心者はとにかく鍵盤に触る事が大切です。
起床後、朝ごはんの後、通勤通学前、帰宅後、就寝前等々、3分でも5分でも自分の生活の中にピアノを弾く時間を設けてください。そのうちに楽譜を見なくても弾けるようになるはずです。
そのくらい練習したら、今度は左手の練習を追加しましょう。左手の動きを覚えてしまったら、今度はいよいよ両手です。段階を踏んで反復練習を繰り返していくことで必ず弾けるようになります。
ピアノが弾ける人に弾いてもらって完成をイメージする
一人での練習に行き詰ってしまったら、ピアノが弾ける友人、同級生、家族がいれば心強い味方になってくれます。
右手だけ、左手だけ、両手の3パターンに分けてお手本として弾いてもらいましょう。自分でも片手であればある程度弾けるようになっていますが、両手演奏になると初心者の場合はどこがどこにくっつくのかわからずパニックになってしまう事があります。
弾ける人に演奏してもらうと全体のイメージがつかみやすいだけでなく、「この音はこの音の後に弾くのか」等という事がわかり、その後は行き詰っていたのが嘘のように一人での練習もスムーズに進むようになるでしょう。
どんどん弾けるようになってきたらピアノを「楽しい」と感じるのももうすぐです。
義務としてピアノ演奏の時間を設けていた人にとっても少しずつ上達してきた事で自信にもつながり、前向きに練習に励む事が出来るのではないでしょうか。
ある程度練習したのち、楽譜の音階を消しゴムで消し、鍵盤に貼った音階シールをはがして練習を続けましょう。
ピアノはとにかく反復練習が効果的。鍵盤を触らない日を作らないよう、毎日練習あるのみです。またキーボードばかりで練習しているとピアノの鍵盤の重さに対応出来ない事もありますので、定期的に本物のピアノでも弾くようにすると完璧ですね。保育士になりたいという強い意志さえあれば、たとえピアノ初心者であっても大きな問題ではありませんので、ご安心を。