保育士は、毎日流れに沿って活動するほかにも掃除や記録物、職員会議や行事に向けての準備など、同時進行でこなしていかなければなりません。その中でも、特に時間の個人差が異なるものが記録物や指導案です。「文章を組み立てるのが苦手」「書き方が定まらない」…など、思ってしまうと、つい後回しにしてしまい苦手意識をもってしまう傾向も。まずは、実習中に毎日書く実習日誌の書き方のポイントをおさえておきましょう!
実習日誌の書き方に答えはある?
実習記録は「乳児・幼児の活動」「保育の配慮」「環境・準備」を記録するようになっており、担当の先生の行動や言葉掛けを見て聞いて、朝の登園から降園までの流れを書きます。
ですので、保育園や担当の先生により流れや、言葉掛け環境構成は異なることはあります。また、記録の書き方や用紙も、実習先により異なる場合もあるので、その園の指定通りに書きましょう。指定がなければ、基本的には決められた書き方はありませんので、自分が分かりやすい書き方や、実習前に学校でもらうプリントなどを参考に書いても良いでしょう。
最初は真似て書いていても、数日書いていると次第に一日の流れもつかみだすので、書いているうちに自分なりの表現や付けたしなど考えながら書くことが身についていきます。
実習日誌を書く上での押さえておきたいポイント
実習日誌を毎日書いていても、自分で見直すことあるの?と、思う方も中にはいるかと思います。実は、実習日誌は今後もとても役立つ自分自身の為の大切な宝物なのです。
まず一番最初に見返すときは、実習中に行う「一日保育」を任せられた際ですね。一日任せられたという事は、一日の流れを把握し子ども達が戸惑わないように環境構成も整えとかなければなりません。
その時に、今までの記録を読み返し、登園時から降園するまでのシミュレーションを行う事と思います。頭の中で本番の子どもたちの様子を思い描き、日誌をたどりながらイメージをするので、自分で今まで書き留めてきたことが重要となってきます。
※実習前のオリエンテーションで、保育園の一日の流れなどを聞いていると思うので、ポケットに入れておくと流れがわかりやすくメモも取りやすくなるでしょう。
メモだけでなく保育日誌にも書き留めておきたい内容
最初から上手く計画通りに保育が進むわけでも進めていくことも難しい現状。
何気ない言動もきちんと押さえて子どもたちが過ごしやすい環境をつくりましょう!
覚えているようで忘れがちなことは…
- 外遊びに行くときいつも先生どの様な言葉掛けしてたかな?
- お散歩に出かけるときどの様にして並ぶように伝えていたかな?
- 公園に行くとき持ち物は何をいつも持っていってのかな?
など、自分が保育を行うことをイメージする事により沢山の疑問がわいてきます。実際に保育をはじめると、いつも見ていた先生の言動が見れていない事に気付いてくるでしょう。
この様なことを少しでも軽減させる為に、担当の先生に訂正されている実習日誌が返ってきた際に、分からないこと・気になったことは必ず質問をし、解決させましょう。
そして指導を仰ぎながら日誌を仕上げていくことで、徐々に自分のスタイルを確立していき、切り口の出し方なども思いついてくるようになります。最初は難しいとみんな感じる日誌。とにかくたくさん書いて、担当の先生や実習先に同僚がいれば、どの様なことを書いているのか参考に見せてもらうことも自分の身につくことです。
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保育園・養護施設や乳児院など様々な経験を積むことができる実習。観察実習から始まり、部分保育(朝の会、給食の時間など)や担当保育(決められた時間内で製作活動やゲーム遊びなど自分で保育を計画する)、1日保育など園により様々な実習があると思います。まずは一日の流れを把握することからおさえていきましょう。