乳児保育園のメリット・デメリット

2017/09/28

0.1.2歳児の子どもを預かり、保育をする乳児保育園。5歳児まで在籍する保育園とは違った特徴や良さがあります。そこで過ごす子ども達、そして働く保育士にとってのメリット、デメリットをご紹介します。

乳児保育園とは?

一般的には1歳未満の子どもを乳児と呼びます。しかし、保育園においては0歳児から2歳児までが在籍する保育園が乳児保育園です。

保育園は基本的に0歳児から5歳児までを預かりますが、0,1,2歳児は定員が少なく2歳児までの子どもが保育園に入れないという状況に陥ってしまいます。その状況を変える為にも、乳児保育園は年々増えて来ているのです。

また、乳児保育に特化した保育園であることから産休明け、生後57日目の赤ちゃんから預かることができる施設も多くあります。産休明けから職場復帰をする保護者にとっても強い味方となるのです。

乳児保育園のメリット

1番のメリットは乳児保育に特化した保育園であるという面です。施設の設備は0,1,2歳児が安全に遊べる様な工夫が盛り込まれ、子どもにとっても保育士にとっても安心できる環境となっています。調乳室や沐浴室が広く備えてあったり、ベビーベットを完備してある場合もあります。

玩具や絵本の選定も全てを0,1,2歳児の子どもに合わせることが可能です。ゆったりとした環境の中で、のびのびと過ごす事ができることが特徴ですね。

5歳児までの保育園ではどうしても幼児クラスがメインになりがちな行事も、2歳児までの子どもが楽しめることのみを考えて計画を立てることができます。子ども達だけで出来る事が少ない分、保護者の出番も増えますが、親子で一緒に過ごすという点においては良い機会となります。

働く保育士としては子どもの人数が少ない分、自分のクラスだけではなく園全体で保育をしているという一体感が生まれます。また乳児保育の知識や経験を重ねることで、経験年数が浅くても乳児保育のプロになることができるという点もメリットです。

乳児保育園のデメリット

1番のデメリットは3歳児以降の見通しを持った保育ができないという点です。2歳児で卒園ですので、その後のフォローができません。卒園後は他の保育園に入園する場合もあれば、幼稚園を選ぶ場合もあります。5歳児まで在籍している保育園では、子どもの良い部分も気になる部分も次のクラスに引き継ぐことができます。

2歳児で完了することの多いトイレットトレーニングが終了しなかったとしても、3歳児で引き続き行う事ができるのです。しかし、乳児保育園ではそれができません。3歳児以降の保育は次の保育園や幼稚園に任せるしかないのです。

子どもや保護者の気持ちとしても、慣れ親しんだ環境を離れ新たな環境に慣れなければなりません。子どもは順応性がありますが、保護者の方が新しい環境に慣れる事ができないという話もよく聞きます。

子どもは自分よりも大きなお兄さん、お姉さんの姿を見て学ぶ部分も多くあります。乳児保育園では2歳児が3歳児の姿を見て学ぶことができないので、発達を見極め子どもの発達よりも少し進んだカリキュラムを提供する必要がでてきます。

時には、近くの保育園の3歳児と触れ合う時間を設けても良いですね。また、乳児保育園は広い園庭がない場合も多いので、十分に身体を動かせる様に公園での戸外活動を取り入れることも大切です。



2歳児までの生活は子どもの成長の基礎となる部分です。その大切な時期を担う乳児保育園。赤ちゃんのお世話をするプロになりたい、小さな子どもとじっくりと関わりたいという方にはおすすめです。メリットもデメリットも踏まえた上で子どもと保護者にとってより良い環境を整えることができると良いですね。

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