実習の設定保育で上手くいくコツ

2021/09/29

保育士を目指している人の中で、保育実習に頭を抱えている人も多いと思われます。毎日書き上げる実習記録も慣れない実習期間の中で大変な思いをしていることでしょう。しかし、後に保育士となった時、この時間に学んだことが役立つ日が来ます。一つ一つが自分の力となり糧となりますので、嫌味な先輩がいたとしても笑顔でスルーし、学べることはどんどん吸収していきましょう。

事前にリサーチ・子どもの特徴をしっておこう

どれだけ勉強しておいても子どもたちの発達は様々です。

設定保育に入るクラスの子どもたちの様子、発達段階など事前に担任にリサーチしてみて下さい。

普段と違う一日は、実習をする側も子どもたちも緊張するものです。

入るクラスに合った保育を行う為には、発達を知らなければなりません。

その発達を踏まえた上で、分かりやすく楽しめるものがいいですね。

時間が余ってしまった…そんな時にとっておきの秘密の用意

タイムスケジュールは細かく余裕を持って立てておくといいですね。

予測されることは全部書き出しておくといざという時にも対応出来ます。導入からメインの保育内容までも一連の関係性を持ったものがいいですね。

「うっかり間が空いてしまった、どうしよう・・・」なんて時に慌てず対処するためにも、絵本や紙芝居、手遊びやペープサートなど、子どもたちの興味を引き付けられるものがより効果的です。

いくつか候補を挙げて事前準備をしておきましょう。

そして、この事前準備というものはその癖をつけておくと保育士として現場に立つようになった時にもとても役立つものとなりますよ。

シミュレーションが鍵

どれだけ細かく前もって準備をしていても計画を練っていても、総勢30人程の子どもたちを目の前にするとなかなか緊張するものです。

自分の指示に従って子どもたちは動き出すのです。

これは想像以上に凄いことですよね。だからこそ、計画は念入りにしておくことが大切になります。

設定保育のリズム遊び

ピアノのリズムに合わせて子ども達が走ったりスキップしたり、表現(動物・乗り物になったりなど)したりととても楽しいイメージがありますね。

ですが、子ども達の様子を見ながらピアノを弾き声掛けをするという事は、初めての設定保育にすると難易度高めかもしれません!

早めに指導案を担当の先生にみてもらい、普段のリズム遊びの様子や設定保育までの間に遊びでリズムを身につけるなど相談しながら行っていきましょう

【ポイント】

  • 早めに担当の先生にリズム遊びがしたいことを伝え指導案を提出する
  • 設定保育までに担任の先生に協力してもらいリズム遊びの雰囲気を見せてもらう
  • 子ども達の動き、表現ができやすい馴染みの音楽を選ぶ
  • ピアノを弾きながら子ども達の様子を見る事が出来るように必ず練習しましょう

新聞遊びは導入でも使用できる

新聞遊びは年齢問わず盛り上がるので、年齢に応じた内容で対応していきましょう。

【乳児】
広げた新聞紙を上下にバサバサに振ったり、床に置いて自分のお部屋にしたり、びりびりに新聞紙を破り、上に投げて「雪がふってきた~」と表現するなど、単純な遊びが盛り上がります。びりびりにした新聞紙はみんなでお片付け。ゴミ袋が膨らむと猫の形になったり、目と口を貼って顔に仕上げたりと最後まで遊び心を大切にしましょう。

【幼児】
幼児は、新聞紙でけん玉やかぶとなど遊べるおもちゃをつくることが出来ます。また、物語を話しながら新聞紙を一緒に折っていくと…あら不思議!物語のお話の中にでてきたある物が完成していたりと、新聞紙はいくつもネタがあります。幼児になると子ども達からのアイディアも出てくるので、たくさん準備しておいてくださいね。
※注意したいことは、新聞新はよく滑るので足元には十分気を付けてください。

設定保育で定番、フルーツバスケット

設定保育の定番!フルーツバスケット。

フルーツバスケットは何度しても飽きが来ないあそび。小学校にいってもしますよね。

まずはグループ分けをして自分のグループの果物を絵にします。

メダルにしても腕につけても、自分がなんの果物なのかわかればOK!最初は簡単に「リンゴのひと~」などから始め、みんなが慣れ始めたら、友達と自分が描いた果物と交換をし、新しい果物に変身など、時間の区切りを大切に対応していきましょう。

一点、気をつけておきたいことは、真ん中で一人で話す事が苦手な子どもがいたり、椅子にわざと座らない子どもなどいます。

そのことを頭に置き、フルーツバスケットもいろんな想定のシュミレーションを行い言葉がけなど出来るよう、普段の先生の注意の仕方を聞いておきましょう

また、パネルシアターも定番の一つで盛り上がりますね。
年齢別パネルシアターの選び方



「実習生」も子どもの前に立った時には「先生」と呼ばれ、「先生」の言葉がけ、働きかけに子どもはきちんと反応するのです。「教える側」でありながら「教えられる側」でもありますね。長いようで短い保育実習、これはこの先、保育士になるかならないかを現実的に考える恰好の場となることでしょう。現場をリアルに感じて大変な事もたくさんあるでしょうね。楽しい一日になるかただ大変な一日に終わるかは自分次第です。せっかく出会ったこどもたちと過ごす貴重な時間、実りのある一日となりますように・・・。

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