設定保育とは、保育士が指導目標に沿って計画的に行われることとされています。子どもの成長を促すために、こんな経験をさせてみたいと保育者が今の子どもたちの発達段階を踏まえた上でその活動の一連の流れを考えて行うものなのです。
なぜ、早く伝えないといけないのか
設定保育を実施するにあたり、保育士側がしっかりとねらいを定めて準備しておく必要があります。
思いつきで出来るものではありません。
つまり、指導案を書く前の段階で担当の保育士との「打ち合わせ」から必要ってことになってきますよね。例えば、実習していく中で子どもたちの様子や特徴、発達の段階などを十分に捉えていて、今の子どもたちに必要な育ちは何かと考えられるなら話は別です。
設定保育に大切なのは「ねらい」です。自分の中で保育の内容が明確になっているのであれば、担当の保育士にも相談、確認しやすいと思います。
準備も大切
保育を円滑に行うにあたって、環境構成や下準備というのはとても大切です。
活動の最中に保育士の動きがバタバタしてしまうと子どもの集中力も逸れてしまいやすくなります。一度切れた集中力をもう一度引き込むのってなかなか難しいものです。
なので、途中で慌ててしまう事のないように事前の準備が必要となってきますが、これをするためにも、保育士が子どもの姿をきちんと捉えて「予想される子どもの姿」というものをいくつも「予想する」ことが必要です。
指導案にもあり、これを考える時にも子どもの姿を毎日見ている担当保育士と打ち合わせ出来るといいですね。
結果、自分の為になる
早くから設定保育の内容を考えて、それを担当の保育士に相談しておくことが出来れば、結果としては自分の為になると思いませんか?
人に話をするためには自分が理解していないといけません。
担当の保育士から見直しが入れば、自分の中で何度も整理し直すことが出来ます。準備に時間をかけることも出来るし、頭の中でシミュレーションしながら現場を見る目が働きます。
ただなんとなく保育を見学するのとは違って、もしも自分だったら…と考えながら見ていくと見えてくるものが違うはずです。そうなると得られるものも違いが出てきます。子どもに対しての働きかけだって、声掛けだって変わりますよ。
設定保育で上手くいくコツについて>>>
早くから準備に入ることはいいこと尽くしです。早めに担当の保育士に伝えるとそれに応じたアドバイスももらえるだろうし、それを活かした保育内容につなげていく事だって出来ます。何よりも実際に子どもたちが困ってしまう事のないようにするためにも早め早めの準備を心掛けていけるといいですね。