少し前までは、仕事を始めるにあたって子どもを預ける先といえば「保育園」、学校に上がる前に集団生活に慣れて色々学ばせたいなら「幼稚園」と区分は比較的明確に分かれていましたね。近頃よく耳にする「幼保連携型認定こども園」とか「認定こども園」って一体どんな違いがあるのでしょう?
施設により異なる重きとなる機能
- 幼稚園…学校教育法に定められた教育施設「学校」(ただし、義務教育機関ではありません。)
- 保育園…乳幼児を保護者に代わって預かる「児童福祉施設」
- 幼稚園型認定こども園…学校(幼稚園+保育所機能)
- 保育園型認定こども園…児童福祉施設(保育所+幼稚園機能)
- 地方裁量型認定こども園…幼稚園機能+保育所機能
認定こども園とは
教育・保育を一体的に行う施設で、幼稚園と保育園の両方の良さを併せ持っている施設です。
- 就学前の子どもに幼児教育、保育を提供する機能
- 地域における子育て支援を行う機能
この2つの基準を満たす施設は認定を受けることが出来ます。認定こども園には、地域の実情や保護者のニーズに応じて選択が可能となるような多様性があるため、幼稚園特有の教育機関と一緒に保育園のような児童福祉施設としての性格も兼ね備えているのです。
幼保連携型認定こども園とは
読んで字の名の如く、幼稚園的機能と保育園的機能の両方をあわせ持つ「単一の施設」として、認定こども園としての機能を果たすタイプの事を指しています。そこで働く保育士の資格としては、幼稚園教諭の免許状と保育資格を併有している人です。
- 幼稚園教育要領と保育所保育指針との整合性を確保
- 小学校における教育との円滑な接続に配慮
- 認定こども園とし特に配慮すべき事項を考慮 です。
働く上で考慮しておく事は、保育園では保育士資格があれば幼稚園教諭免許状がなくても働けたし、幼稚園なら幼稚園教諭免許で働けたけど、幼保連携型認定こども園で働こうと思うとその両方を保持していないといけないところですね。
保育内容は、乳児の頃から通う同じ施設にて、幼児期には幼稚園で行われている学校法に基づいた教育というものが、この幼保連携型認定こども園では実施されるというところでしょうか。
保育士に求められるものも多様化している今、どんな年代の子どもたちにも一人一人に合った保育を提供できるよう、日々精進姿勢を忘れず毎日過ごしましょう。