キャラクター禁止の園はどうして?

2017/05/31

女の子が好きな物、キティちゃん、ディズニーキャラクター、プリキュア等々…男の子は機関車トーマス、ポケモン、仮面ライダーに戦隊物…。そして、みんなが大好きなアンパンマン!こういったキャラクター禁止の園は本当に存在します。子どもたちは大好きなのに、どうして?

こだわらなくていいように配慮しています

例えば、トイレの扉の装飾にアンパンマンと可愛いうさぎとおいしそうなリンゴの絵があります。

子どもはどれを選ぶでしょう?三つもトイレはあるのに、人気者のアンパンマンに全員殺到したら?大渋滞ができます。

トイレだけでも時間もかかるし、「絶対アンパンマンのトイレがいい!」なんてケンカも始まって、もしも怪我でもしたら大事件…いくら子どもたちが大好きで子どもの興味を引きたくても、保育士はその先の先まで考えて、環境設備を設定しなくてはなりません。

「これじゃなきゃ嫌!」というこだわりを極力作らずに済むように、保育現場ではみんなが知っていて馴染みやすい動物の絵や果物や乗り物など使う事が多いです。

飾ってあるだけで、これから大きくなるにつれて伸ばしていきたい言葉の力や基礎知識なども取り入れやすいものでもあるので、室内の装飾ってただ、飾ってあるわけではなく意味があるのです。

トラブルを防ぎ、想像力が働きやすい環境を

子どもは好きなものにたいして真っ直ぐなので、大好きだからずっと持っていたいし、誰かに貸すなんてとんでもない!これは自分だけのもの!と思ってしまいます。

なのに、保育園の玩具は限りがあり、友だちに貸してあげなくちゃならない時も出てきます。喜んで欲しいと思っていても、結果的にトラブルを引き起こしてしまう原因になることもあるのです。

それに、キャラクターはもうそのままで完成系なので、顔も性格も出来上がっているものは、子どもの想像力を引き出しにくいので、せっかく園で色々な友だちと触れ合って遊ぶ時間がたくさんあるのにアンパンマンの役割は決まっていて、そこにその子の感性は生まれません。

テレビで見たままの再現遊びも楽しいですが、いろんな子がいていろんな役割があって、考えながら遊ぶ楽しさを学ぶことも保育園生活で大切なことです。



上記以外にも、今は著作権に引っかかってしまうことが多々あるようです。園で何気なく使用していてもその影響力って大きいもの。色々な面で考慮しながら子どもの力を引き出していきましょう。

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