R03年「保育原理(後期)」
【問01】
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の(5)「保育所の社会的責任」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもの人権に十分配慮するとともに、子ども一人一人の人格を尊重して保育を行うこと。
- 保護者や地域社会に保育所が行う保育の内容を適切に説明するよう努めること。
- 入所する子ども等の個人情報を適切に取り扱うとともに、保護者の苦情などに対し、その解決を図るよう努めること。
- 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿について、地域の小学校と合同の研修を行うよう努めること。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
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1
【問02】
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「養護に関する基本的事項」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育における養護とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う指導のことである。
- 保育所における保育は、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とするものである。
- 生命の保持のねらいには、「一人一人の子どもが、安定感を持って過ごせるようにする」という記述がある。
- 生命の保持のねらいには、「一人一人の子どもが、快適に生活できるようにする」という記述がある。
- 情緒の安定のねらいには、「一人一人の子どもが、周囲から主体として受け止められ、主体として育ち、自分を肯定する気持ちが育まれていくようにする」という記述がある。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | × | × | ○ |
2 | ○ | × | ○ | ○ | × |
3 | × | ○ | ○ | ○ | × |
4 | × | ○ | × | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | × | × |
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4
【問03】
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 育みたい資質・能力として、「知識及び技能の基礎」「思考力、判断力、表現力等の基礎」「学びに向かう力、人間性等」が示されている。
- 育みたい資質・能力は、保育のねらい及び内容に基づいた個別の活動によって育むものである。
- 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、保育活動全体を通して資質・能力が育まれている子どもの小学校就学時の具体的な姿である。
- 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、特に卒園を迎える年度の後半に見られるようになることから、5歳児クラスの保育の到達目標として掲げ、指導する内容である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | × | ○ | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
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2
【問04】
次の文のうち、保育所における全体的な計画に関する記述として、「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」に照らした場合の不適切な記述を一つ選びなさい。
- 地域の生活条件、環境、文化などの特性や近隣の関係機関及び人材等の実態を踏まえ、これらを生かして、全体的な計画を作成することが求められる。
- 全体的な計画は、保育所全体として一貫性をもって子どもの発達過程を見通しながら、保育を体系的に構成して展開していくために必要である。
- 全体的な計画は、一人一人の子どもの保育時間や在籍期間の長短に合わせた個別の計画を集約して作成することに意義がある。
- 全体的な計画によって、保育所の保育の全体像が職員間で共有されることが大切であり、その全体像に基づいて保育が展開されていくことで、保育の質の向上を組織的に図っていくことができる。
- 全体的な計画によって、保育の全体的な過程や構造を明確にすることは、保育の質の向上を図り、社会的責任を果たしていく上で大切なことである。
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3
【問05】
次の文のうち、指導計画の展開に関する記述として、「保育所保育指針」第1章「総則」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 指導計画を作成した際に予想した子どもの姿とは異なる姿が見られた時は、必ずしも計画通りの展開に戻すことを優先するのではなく豊かな体験を得られるよう援助することが重要である。
- 担当保育士だけでなく、全職員による適切な役割分担と協力体制を整え、必要に応じて指導計画に職員相互の連携についての事項を盛り込むことが求められる。
- 指導計画に基づく保育の実践やそこでの一人一人の子どもに対する援助が適切であったかどうかを振り返り、浮かび上がってきた改善すべき点を次の指導計画に反映させていくことが求められる。
- 子ども自身による活動の展開を促すため、保育士等は環境や生活の流れを調整することを優先し、 子どもには直接関わらないことが重要である。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | ○ | × |
5 | × | ○ | × | ○ |
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1
【問06】
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 高等女学校在学中に二葉幼稚園を知り卒業後保姆となり「二葉の大黒柱」と呼ばれた。二葉保育園と改称された同園の分園を設立し、保育にとどまらず社会事業に尽力した。特に「母の家」はわが国初の母子寮として知られる。
- さまざまな事情で教育を受けられない貧しい子どもたちに私塾を開いた。また生徒が子守りから解放されて勉強できるように、生徒の幼い弟妹を校内で預り世話をした。
【Ⅱ群】
ア 赤沢鍾美
イ 野口幽香
ウ 徳永恕
(組み合わせ)
A | B | |
1 | ア | イ |
2 | ア | ウ |
3 | イ | ア |
4 | イ | ウ |
5 | ウ | ア |
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5
【問07】
次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の一部として、不適切な記述を一つ選びなさい。
- 子どもが保育士等や他の子どもとの温かい触れ合いの中で自己の存在感や充実感を味わうことなどを基盤として、しなやかな心と体の発達を促すこと。
- 安全に関する指導に当たっては、情緒の安定を図り、遊びを通して安全についての構えを身に付け、危険な場所や事物などが分かり、安全についての理解を深めるようにすること。
- 集団の生活の中で、子どもが自己を発揮し、保育士等や他の子どもに認められる体験をし、自分のよさや特徴に気付き、自信をもって行動できるようにすること。
- 子どもが自分の思いを言葉で伝えるとともに、保育士等や他の子どもなどの話を興味をもって注意して聞くことを通して次第に話を理解するようになっていき、言葉による伝え合いができるようにすること。
- 身近な環境と十分に関わり、そこから得た感動を他の子どもや保育士等と共有するなかで、素材の扱いや表現の仕方については、個々の力量の差が出ないようにすること。
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5
【問08】
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
S保育所の園庭開放日のことである。あまり見かけない親子が園庭の砂場で遊んでいた。見ると親子は他の親子との交流はしておらず、また親子での会話もほとんどなく子どもはただ黙々とシャベルで砂をバケツに入れている。遠くからしばらくその様子を見ていた保育士が、親子に近づき「こんにちは。今日は良いお天気になりましたね。お住まいはお近くですか?お子さんは何歳?」と母親ににこやかに話かけた。すると母親は「息子は1歳半です。私は散歩が趣味でよく隣町やさらに遠くまで歩いています。子どもの歩行訓練のためにも散歩はとても良いと聞いているので、午前中はずっと二人で自宅から遠方まで散歩をしていて、今日はたまたまこの前を通りかかっただけです」とあまり表情を変えることなく答えた。話を聞きながら子どもの遊びに関わっていた保育士は、子どもにも話しかけたが応答はなく、やはり表情は硬い印象を受けた。
【設問】
保育士のその後の対応として、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 母親に保育所のパンフレットを渡し、相談があったら保育所に電話をするように伝える。
- 家庭で育児されている子どものため、その場では丁寧に対応するが、生活状況や家庭環境などは個人情報なので触れないようにし、今後の来園については特に言及しないでおく。
- 次回の園庭開放日も来園するように誘い、親子との関係を築き、家庭における子育ての状況を把握することを心がける。
- その後の関わりのなかで母親の困りごとなど相談の希望がある場合に備えて、親子の住む地域を管轄する保健センターや子育て支援センターを紹介できるように調べておく。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
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3
【問09】
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
T保育所の5歳児クラスのJ君は、言葉があまり話せず、走ることも苦手でオムツも取れていない。 靴を脱ぐことも給食を食べることも、とても時間がかかる。周りの子どもたちは、J君が自分でできることは見守ったり声をかけたり、励ましたりする様子が日頃から見られている。そんな中、運動会では5歳児クラスが2つのグループに分かれて紅白リレーを行うことになった。早速、練習が始まったが、J君が入るグループはいつも大きな差がついて負けてしまう。クラスの保育士は、どんなルールでリレーを行うとよいかをクラスの子どもに聞いてみた。クラスの子どもから、 「J君の前と後ろを足の速い子にする」、「J君は走る距離をみんなの半分にする」といった意見が出た。J君もうれしそうに話を聞き、みんなで練習をがんばろうとの話になった。
【設問】
保育士の振り返りとして、「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもたちから、J君が入ると負けてしまう、J君はリレーに参加しないほうがいいといった意見が出るかと思ったが、クラス全員でリレーを楽しめる方法につながる意見が出て良かった。
- J君がみんなと同じようにリレーをできないのは不平等になるので、参加させないほうがいいのではないか。
- J君のリレーへの参加については、引き続き様子を見て、必要な対応を考えていこう。
- リレーへの参加について、J君の保護者の気持ちはどうなのか、クラスの子どもの意見も伝えながら聞いてみよう。
- J君のリレーへの参加について、他の職員に相談すると負担をかけてしまう。クラスの保育士だけで対応することにしよう。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | × | ○ | ○ | × |
3 | × | ○ | ○ | × | ○ |
4 | × | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | × | × | ○ |
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2
【問10】
次の(a)~(d)の下線部分のうち、「保育所保育指針」第5章「職員の資質向上」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
職員が日々の保育実践を通じて、必要な知識及び技術の修得、維持及び向上を図るとともに、(a)保育の課題等への共通理解や(b)計画性を高め、保育所全体としての保育の(c)効率化を図っていくためには、日常的に職員同士が(d)主体的に学び合う姿勢と環境が重要であり、職場内での研修の充実が図られなければならない。
(組み合わせ)
a | b | c | d | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | ○ | × |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | × | × |
5 | × | × | ○ | ○ |
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3
【問11】
次の文のうち、保育士に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。ただし、保育士でなくなった後においてはその限りではない。
- 都道府県知事は、保育士の登録をしたときは、申請者に保育士登録証を交付する。
- 保育士でない者は、保育士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない。
- 保育士は、保育士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | ○ | ○ |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | ○ | × | × |
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4
【問12】
次の文のうち、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)に照らして、保育所に関連する基準として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育所には保育士、嘱託医及び調理員を置かなければならない。ただし、調理業務の全部を委託する施設にあっては、調理員を置かないことができる。
- 看護師は、保育士をもってこれに代えることができる。
- 寝室、観察室、診察室、病室、ほふく室、相談室、調理室、浴室、便所を置くこととする。
- 保育士の数は、乳児おおむね3人につき1人以上とする。
- 保育士の数は、満3歳以上満4歳に満たない幼児おおむね20人につき1人以上とする。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
2 | ○ | ○ | × | ○ | × |
3 | ○ | × | × | ○ | ○ |
4 | × | ○ | ○ | ○ | × |
5 | × | × | ○ | × | ○ |
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3
【問13】
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の一部である。「人間関係」の「内容」として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- いろいろな遊びの中で十分に体を動かす。
- 親しみをもって日常の挨拶をする。
- 健康な生活のリズムを身に付ける。
- 自分で考え、自分で行動する。
- 自分でできることは自分でする。
(組み合わせ)
A | B | C | D | E | |
1 | ○ | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | × | ○ | ○ | × |
3 | × | ○ | × | ○ | ○ |
4 | × | × | × | ○ | ○ |
5 | × | × | × | × | ○ |
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4
【問14】
次の(a)~(d)の下線部分のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」(2)「保育の目標」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その(a)意向を受け止め、子どもと(b)保育士等の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の(c)専門性を生かして、その(d)指導に当たらなければならない。
(組み合わせ)
a | b | c | d | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | ○ | × |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | × | ○ |
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3
【問15】
次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の1「乳児保育に関わるねらい及び内容」の「保育の実施に関わる配慮事項」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもの発達や成長の援助をねらいとした集団での活動の時間については、意識的に保育の計画等において位置付けて、実施することが重要であること。
- 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。
- 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。
- 担当の保育士が替わる場合には、子どものそれまでの生育歴や発達過程に留意し、職員間で協力して対応すること。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | × | × | ○ |
3 | ○ | × | × | × |
4 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
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4
【問16】
次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。
- この時期の発達の特徴を踏まえ、保育の「ねらい」及び「内容」については5つの領域ごとに示されている。
- 一人一人の発育に応じて、体を動かす機会を十分に確保し、自ら体を動かそうとする意欲が育つようにする。
- ゆったりとした雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育つようにする。
- 思い通りにいかない場合等の子どもの不安定な感情の表出については、保育士等が受容的に受け止めるとともに、そうした気持ちから立ち直る経験へとつなげていけるように援助する。
- 数量や文字などに関しては、日常生活の中で子ども自身の必要感に基づく体験を大切にし、数量や文字などに関する興味や関心、感覚が養われるようにする。
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5
【問17】
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Fさんは、2歳のPちゃんを保育所に預けて働いている。子育ても2人目なので戸惑う様子もなく、明るく子育てと仕事にはり切っていたが、最近表情が暗かったり、登園の時にあわただしく駆け込んできたりする様子が見られる。忘れ物が多かったり、こちらからの話しかけにも反応しなかったりする。Pちゃんも不安定になり落ち着かない様子である。
担当保育士が声をかけてみると、「朝から、力ずくで起こして、着替えさせて食べさせて、嫌がる子どもを無理やり車に押し込んで、保育所に預けています。預け終わるとほっとする自分がいて、こんな母親でいいのかなと、自己嫌悪です。仕事を辞めればいいのかな。でも生活が成り立たないし。いったいどうすればいいのか」と思っていたことを吐き出した。さらに「以前は、笑ったり泣いたりするかわいい赤ちゃんだったのに。ふと気付いたら、起きるのも食べるのもトイレに行くのも靴を履くのもなんでもイヤがって。Pちゃんは上の子の時とはまるで違っているんです。何か問題があるんでしょうか」と言う。
【設問】
担当保育士の保護者への対応として、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」の1「保育所における子育て支援に関する基本的事項」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「子育ては本当に大変ですね」と保護者に温かく共感する。さらに「でも、ここでFさんがあきらめず、Pちゃんのわがままを受け入れずに頑張ることが大切です」と励ます。
- 保護者の話を傾聴し、仕事と2人の子育ての両立を頑張っている保護者の今の努力を認める。
- 保育所でも自己主張を成長のあらわれと捉え、Pちゃんを受け止めていることを伝える。
- 家族に気持ちや状況を話すなどして、あまり自分を責めなくてもよいと伝える。
(組み合わせ)
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | ○ | ○ |
3 | × | ○ | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
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3
【問18】
次の(a)~(d)の下線部分のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」(2)「指導計画の作成」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの(a)発達段階や障害の状態を把握し、適切な環境の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けること。また、子どもの状況に応じた保育を実施する観点から、(b)家庭や関係機関と連携した(c)療育のための計画を(d)個別に作成するなど適切な対応を図ること。
(組み合わせ)
a | b | c | d | |
1 | ○ | ○ | × | × |
2 | ○ | × | ○ | × |
3 | × | ○ | ○ | ○ |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | ○ |
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4
【問19】
次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- ドイツの思想家で、その著書『人間の教育』(1826年)には、「かれらと共に生きよう。かれらを われわれと共に生きさせよう。」の言葉が出てくる。
- フランスの思想家で、『エミール』(1762年)を著し、その中で、人間の本性を善とみて、「自然」 を重視した教育論を主張した。
- モラヴィア出身の思想家で、子どものラテン語教育のための挿し絵付きの本『世界図絵』(1658年)を著した。
【Ⅱ群】
ア コメニウス(Comenius, J.A.)
イ フレーベル(Fröbel, F.W.)
ウ デューイ(Dewey, J.)
エ ルソー(Rousseau, J.-J.)
(組み合わせ)
A | B | C | |
1 | ア | イ | ウ |
2 | ア | イ | エ |
3 | イ | ア | ウ |
4 | イ | エ | ア |
5 | イ | エ | ウ |
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4
【問20】
次の表は、年齢区分別の保育所等利用児童の人数と割合(保育所等利用率)を示したものであ る。この表を説明した記述として誤ったものを一つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」は、従来の保育所に加え、平成27年4月に施行した子ども・子育て支援新制度において新たに位置づけられた幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含むものとする。
- 平成31年4月の全年齢児計の保育所等利用率は、前年と比べて高くなっている。
- 平成31年4月の保育所等利用率は、年齢区分別にみると、0歳児、1・2歳児、3歳以上児のすべてにおいて前年と比べて高くなっている。
- 平成31年4月の保育所等利用率において、前年と比べて比率が最も高くなったのは1・2歳児である。
- 平成31年4月の保育所等利用率において、前年と比べて比率が最も高くなったのは1・2歳児である。
- 平成31年4月の全年齢児計の保育所等の利用児童数は、前年と比べて多くなっている。
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3