生活発表会での子どもの役割の決め方~うまくいくコツ~

2021/09/29

生活発表会は一年の集大成!一年の中でいろいろな経験を積み、成長した姿を保護者の方々へ観てもらいたい、というのが大まかな生活発表会のねらいだと思われますが・・・。「なかなかうまく進まない」「まとまらない」と悩んでいる保育士さんも多いのではないでしょうか。子どもたちもいろいろな性格の子がいるので、どのような内容にするのか、役決めはどうするか・・・など取り組むまでも大変ですよね。しかし、意外とそんなに難しいことではないのかも・・・。

四月~一年間を見通して~

ざわざわ落ち着かない四月から発表会のことなんて・・・と思うかもしれませんが、一年は始まったのです。

この一年間に培われてきた力を発揮するのが生活発表会に繋がるのですから、どの時期にどのような経験を積んでいくかで出来ることが大きく変わります。

例えば、人前で話すのが苦手な子には、日々の生活の中で「人前で話す経験」を積めるといいですし、劇をするなら相手の声を聴かないとやりとりすることは出来ません。

普段から話を聴く姿勢を作っていくことが大切です。

表現することの楽しさを味わうことも重要です。遊びの中で表現する楽しさを味わえるといいですね。そうやってコツコツといろいろな経験を積んでいけるように考えるには四月からもう始まっているといえるでしょう。

日々、子どもたちの興味・関心を探って

人前で話をする、自分の話を聴いてもらう経験を積み、人の話を聴く姿勢を持てるようになると、いざ発表会で何をしよう?という話し合いになった時、今まで積み重ねてき経験が活かされてきます。

友だちの意見も聴いて、自分の主張も出来ると子どもたちの話し合いの場が持てるようになります。

保育士が役割分担をするのは簡単ですが、それでは「見せるための発表会」に陥りやすかったりします。自分たちで話し合いを重ねて一つ一つ決めていくとそこから協調性も出てきます。

“みんながバラバラな意見では一つのものは作れない”と、一致団結することの大切さを感じられ、心の育ちの瞬間にもなります。

何を題材にするかもとても重要ですね。それも、普段からたくさんの絵本や紙芝居に触れ合う事や表現遊びを取り入れていく事で解消されます。

そうするといざ発表会の話し合いが行われる頃には、子どもたちの中にもたくさんの引き出しができ、いろいろなアイディアが生まれてくるでしょう。



発表会だから特別なものを・・・ではなく、子どもの好きなものをたくさん取り入れて、子どもたちが楽しみながら一つのものを作り上げていく達成感を味わえるように、普段の保育を考えていけるといいですね。

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