謝恩会での挨拶~どんな内容を話せば良いの?

子ども達の保育園生活の集大成である卒園式。保護者にとってはもちろん、子ども達の成長を近くで見守ってきた保育士にとっても、感慨深い式典です。卒園式の後には、保護者から保育士へ、感謝の気持ちを伝えるための謝恩会を開いてくれることが多くあります。謝恩会のメインイベントの1つが、担任保育士からの挨拶。子どもと保護者に保育士からの思いを伝えます。できれば子どもや保護者の心に響く挨拶をしたいですよね。子どもと保護者にあてた最後のメッセージにはどんな内容を話せば良いのか。実際の挨拶例も含めてご紹介します。

謝恩会を開いてくれたことへの感謝の気持ちを伝える

謝恩会は計画から進行まで、全て保護者が行ってくれます。この時ばかりは保育士はお客さんです。仕事と子育てがある中で謝恩会の準備をするのは、保護者にとってはかなりの負担。しかし、それでも保育士と保育園に感謝の気持ちを伝えたいという思いから、計画をしてくれるのですよね。まずは、そんな保護者の思いに対して感謝の気持ちを伝えましょう。
謝恩会を開いてもらえて嬉しいという保育士の思いが伝わると、保護者も計画して良かったと思ってくれますよ。

子ども達と過ごしてきた思い出は具体的なエピソードを交えて話す

子ども達と過ごしてきた思い出

挨拶の中にぜひ取り入れたいのが、子ども達と一緒に過ごしてきた思い出です。伝えたいエピソードを全て話そうとすると、長くなってしまったり内容が薄くなってしまいますので、1つに的を絞って話すと効果的。
例えば、運動会の練習に向けてクラス全員で頑張った様子を伝えたい場合には、「運動会の練習では、練習方法を子ども達のほうから提案してくれて、こんなにも団結できるクラスになったことに感動しました。」「運動会のダンスでの難しい振り付けも、子ども達同士で教え合って覚えようと頑張る姿を見て、成長を感じました。」など、その場面が思い浮かぶようなエピソードがおすすめです。
卒園式に向けての練習の様子や、本番で感じたことを取り入れても良いですね。

子どもへのメッセージは分かりやすい言葉で伝える

子どもへのメッセージ

謝恩会での挨拶には、保護者だけではなく子ども達へのメッセージも取り入れましょう。子どもへのメッセージのポイントは、分かりやすい言葉で伝えること。例えば、「みんなと一緒に過ごせたことを誇りに思います」と伝えても「誇り」という言葉が子ども達には分からず伝わりません。それよりも「みんなと一緒に過ごせて、先生は毎日がとても楽しかったです。」と伝えた方が子どもには伝わりやすいのです。
子ども達と過ごして嬉しかったことや楽しかったこと。そして小学校に向けてのメッセージを伝え、子ども達を優しく送り出してあげてくださいね。

謝恩会での挨拶例文

○○組のみなさん、ご卒園おめでとうございます。 保護者の皆さま、このたびは誠におめでとうございます。 本日は、このような素晴らしい会にお招きいただきましてありがとうございます。

1年間、○○組の担任をさせていただき、子ども達の成長を近くで見守ることができたことを心から嬉しく思います。○○組は、目標に向かって頑張る力、お友達を大切にする思いを持っている子ども達ばかりで、私の方が教えられることや感動させられる出来事がたくさんありました。

運動会のときには~(具体的なエピソードを盛り込む)

○○組のみなさん、卒園式の姿、とっても立派でしたよ。 毎日笑顔で保育園に来てくれるみんなに、先生はいつも元気をもらっていました。大好きなみんなと一緒に過ごせて、毎日がとても楽しかったです。
小学生になっても、素敵な笑顔とお友達を大切にする気持ちを大切に、楽しく過ごしてくださいね。

最後になりましたが、保護者の皆さまには多くのご協力とご理解をいただきまして、本当にありがとうございました。いつも暖かく見守っていただき、私自身も子ども達と一緒に成長させていただきました。

小学校に入学しましても、またいつでも園にお立ち寄りください。元気な子ども達に会えるとを楽しみにおります。本日は、誠にありがとうございました。