似たような理由であっても、伝え方によって面接官が受ける印象は大きく変わりますよ。面接の時に頭に入れておきたい、転職先へ印象を下げない退職理由の伝え方を理由別にご紹介します。
結婚や妊娠・出産など家庭の事情に伴う退職の場合
最近では、結婚や妊娠・出産を経ても働き続ける保育士が増えてきましたが、保育園の環境によっては仕事を続けられない場合もたくさんあります。
例えば、残業が多く家事や子育てとの両立が難しい保育園では、仕事を続けることは難しいですよね。
転職先には残業が少なかったり、結婚後や子育て中でも働いている保育士が多いなど、家事、育児との両立が可能な保育園を選んでいると思います。
そんな時には、正直に前の園では働き続けるのが難しいと感じた旨を伝えましょう。
「前の園では残業や持ち帰り仕事が当たり前の雰囲気で、結婚(妊娠・出産)後も働き続けることが難しいと判断し退職の道を選びました。
しかし、保育士としての仕事は続けたいという思いが強く、結婚後や子育て中も働きやすい環境の園への転職を決意いたしました。」
この様に、前の園を退職した理由と共に、転職先の園が結婚や妊娠・出産を経ても働きやすい保育園であると感じているという自分の思いを伝えると良いでしょう。
人間関係の悩みから退職を決意した場合
人間関係の悩みは保育士の離職理由の上位に上がりますが、外からは見えないので退職理由が伝え辛いという面もあります。
伝え方を間違えると、周りの保育士と上手くやっていけない人という印象も与えかねませんので、ネガティブな伝え方をしないようにしましょう。
「前の園では保育士同士の話し合いが少なく、コミュニケーションを取りながら関係を築いていく雰囲気を私自身も作ることができませんでした。
そのため、もっと保育士同士で連携をとりながら、子どもの成長を喜び合える環境で働きたいという思いで転職を決意いたしました。」
ポイントは、前園の園長や先輩保育士の態度など、一緒に働いていた人を悪者にしないことです。
まずは、前の園の雰囲気を変えたいという思いは持ちながらも、自分自身も変えることができなかった、と自分の至らなかった面も認めます。その上で、もっとこんな保育がしたい。こんな風に保育士同士の関係を築きたい、というポジティブな希望を伝えましょう。
給与などの待遇面の不満が退職理由の場合
保育士は仕事内容に比べて給与が低いと言われることの多い職業です。
・あまりにも仕事と給与が見合っていない
・どんなに頑張っていても一向に昇給しない
こんな状況が続き転職を考える人も少なくありません。
そんな時に、「給与が低いので転職を決めました」と伝えてしまってはマイナスポイント。「お金だけでうちの園を選んだの?」と思われる可能性もあるからです。
給与面が理由の場合は、自分の働きをしっかりと評価してくれるかという面にスポットを当てましょう。
「前の園では、クラスリーダーを長年務めてきても、後輩保育士の指導係を続けていても、給与への反映という形で評価されることはありませんでした。
給与面が全ての理由と言うわけではありませんが、自分の仕事ぶりをしっかりと評価してくれる環境の中で力を発揮したいという思いから転職を決意しました。」
仕事ぶりを評価してくれる職場へ転職したいという思いと共に、前の保育園でクラスリーダーや後輩指導など責任のある立場として務めていたという面もアピールできます。
まとめ
- 前の職場の同僚を悪者にしない
- ネガティブな表現は避ける
- 退職理由の中にも、転職先を希望する理由をちりばめる
この3つがポイントです。
伝え方を工夫し、ネガティブになりがちな退職理由が前向きに伝わるように意識してみてくださいね。
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