まずは名前だけでも覚えておく
まずは、子どもと出会う前の準備です。新入園児や自分が新しく担当することとなるクラスの子どもの名簿を渡されたら、しっかりと目を通して名前の響きを覚えておきましょう。
顔は分からない状態であっても名前だけでも頭に入れておくと、いざ子どもと出会った時に顔と名前が合致しやすくなります。
ポイントは、子どもに呼びかけるように「〇〇くん」「〇〇ちゃん」と覚えておくこと。名字は後々でも構いません。自分の担当するクラスの子どもの名前を把握した状態で新年度が迎えられると安心です。
保育中に何度も名前を呼んで接する
新年度になり子ども達と出会ってからは、とにかく保育中に何度も名前を呼んで接してみましょう。例えば「〇〇ちゃん、一緒に絵本読もうか」「〇〇くん、給食おいしいね」など、普段ならば名前を呼ばなくてもやり取りが成立する場面でもあえて名前を呼びます。
ポイントは保育中です。なぜならば、保護者の方の前で子どもの名前を間違えることは絶対に避けたいからです。初めだから仕方がないと分かっていても、自分の子どもの名前を間違えられたことはショックです。
保育中も間違えないに越したことはありませんが、初めは呼び間違えてしまっても「ごめんね。〇〇ちゃんだね。」と言い換えれば大丈夫。保育中に何度も名前を呼んでいるうちに、2日もすれば間違えずに呼べるようになります。
間違えずに呼べるようになったら、保護者の方の前でも堂々と名前を呼んで1日の様子を報告してあげてくださいね。
最終手段は2歳児以上ならば子どもに聞く、0,1歳児は持ち物を見る
それでもどうしても名前が分からない、自分のクラスの子ども達は覚えたけれど他のクラスの子どもの名前が出てこないという場合の最終手段は、子どもに聞くことと持ち物の名前を見ることです。
2歳児以上であれば自分の名前を伝えられることが多いので、手をマイクに見立てて「お名前教えてください!」と遊びの一環のように名前を聞いてしまいましょう。恥ずかしがる子どももいますが、ほとんどの子どもは張り切って教えてくれます。名前を聞いたらその後の関わりの中でたくさん名前を呼んで、インプットします。
0.1歳児では自分の名前を言えない子どもが多いので、帽子や靴、洋服など持ち物に書いてある名前をさり気なく見ながら名前を把握します。
名前が分かったら、同じように何度も名前を呼んでインプットです。
子どもに名前を聞いてインタビューは遊びにも繋がりますので、実習生として子どもと関わる時にもおすすめの方法です。