保育方針や保育目標は事前に頭に入れておく
ほとんどの保育園では、園の保育方針や保育理念、保育目標が掲げられています。保育園でどの様に子どもと関わり、どんな環境を整え、子どもの成長を目標とするのかという保育園全体の思いです。
例えば、「家庭的な環境の中で子どもの育ちを見守る」「子どもの個性を大切にする」など保育の方向性を示した保育方針。「思いやりのある子ども」「自分で考え行動する子ども」など、保育園として目指す子どもの成長を保育目標として掲げます。
この保育方針、保育理念、保育目標に向かって保育士は保育をすることとなります。
この保育理念などはホームページや園のしおりに記載されていることが多いので、研修前には目を通して頭に入れておきましょう。なぜなら就職が決まっている時点で、園長や主任は保育方針などを知っているものとして話を進めることが多いからです。時には、「保育方針は知っていますか?」と質問をされる場合もあります。
しっかりと頭に入っていることで、仕事に臨む姿勢が伝わりますし、保育方針を元により詳しい保育内容が話された時にスムーズに理解をすることができますよ。
保育研修中には保育士の動き方に重点を置く
保育室に実際に入り、子どもと関わりながら先輩保育士の指導を受ける保育研修。この研修では、保育実習生として保育園で実習を行った時とは少し違った視点が必要です。
もちろん保育実習の時と同じように子どもとの関りも大切ですが、それと同時に保育士がどのように動いているのかということを把握しておくことが重要です。
具体的には
- 何時に排泄援助を行い、戸外遊びの準備をしているか。
- 食事準備は昼食時間のどのくらい前に行っているか。
- 何時に子ども達は午睡をして、保育士は午睡中にどんな仕事を行っているか。
- リーダーとして子どもをまとめている保育士以外の保育士はどんな動きをしているか。
など、1日の流れや保育士の動きに注目してみましょう。
特に、リーダーとして子どもをまとめている保育士以外の保育士の動きは重要です。新人保育士として働き始めた時には、サブ的な役割が多くなりますので、自分が働き始めた時にすぐに必要になる仕事内容だからです。子どもとの関りの合間を見ながら、メモを取ることも忘れないようにしましょう。自分が保育士の1人として働いている場面を想像しながら、研修が受けられるとより良いですね。
子どもへの声掛けや対応はどんどん盗む
保育は見て学ぶ、現場で学ぶとよく言われますが、実際に保育の現場でしか学べないものはたくさんあります。その1つが子どもへの対応です。 子どもへの対応法をどんなに言葉で教わっても、声を掛けるタイミングや言葉の選び方、抱き方などは実際に見なければ分かりませんよね。
保育士がいつでも適切な対応ができるとは限りませんが、先輩保育士の対応を見ることは、自分が子どもの対応をする時に必ず役立ちます。特に勤務予定の保育園では、保育方針や保育目標を元に保育がされていますのでより参考になりますよ。
そして、自分が子どもの対応をしてみて上手くいかなかった時や、仕事内容で疑問に感じた時には必ず研修担当の先輩保育士に質問をするようにしましょう。
研修中に少しでも仕事への疑問点を減らしておく、先輩の対応を盗んで自分のものにしておくことも、スムーズに保育士として働き始めるコツです。