パネルシアターとは?
パネル布を貼った舞台に絵や文字を貼ったり外したりして、お話を展開させていく表現法です。歌に合わせて絵を動かしたり、お話に合わせて裏返すことで絵を変化させたり、糸で止めてある部分を動かして動きを表現させたりと子ども達が喜ぶ仕掛けがたくさんあります。
ボードに絵を貼ることで、保育士1人でもいくつもの登場人物を演じることができることもあり、保育教材として多くの保育園で使われています。
パネルシアターはどんな時に使うの?
誕生会やクリスマス会などで保育士からの出し物として活躍することが多いパネルシアター。しかし、行事だけではなく普段の保育の中でも活躍する場面は多くあります。いくつかご紹介します。
- ・朝の会や帰りの会など集団活動で使用する
- 一緒に歌えるものや子どもが参加できるパネルシアターが特におすすめです。子ども達が喜んで会に参加してくれますよ。
- ・子どもが落ち着かない時に!
- なんだか子どもが落ち着かない、このままだと怪我につながりそうという時にも、パネルシアターの出番です。突然舞台を用意し始めると、子どもはパネルシアターに注目。お話を始めれば一瞬にして静かになります。落ち着いて次の活動に移ることができます。
- ・劇あそびの導入に使う
- 行事で行う劇や普段の保育の中で劇あそびを行う前に、パネルシアターで物語の内容について伝えておくと良いでしょう。絵に動きがあるので子ども達が物語に入りやすく、自分が演じたい役のイメージも湧きやすくなります。
- ・生活習慣を身につけるきっかけ作りに
- 食事や着脱、排泄や手洗いなど自分の身の回りのことに興味を持つきっかけとしてもおすすめです。
いつ使わなければいけないというきまりはありません。子ども達の方から「パネルシアターみたい!」とリクエストがくることもありますよ。
パネルシアターの魅力とは?
パネルシアターの魅力は何と言っても子どもが一緒に参加ができることです。一緒に歌を歌ったり、絵を裏返して「何の動物が出て来るかな?」と質問形式にしたり、順番に絵をパネルに貼ってもらっても楽しいですね。絵本や歌を元にしているので、基本的なストーリーは決まっていますが、子どもの反応を見ながら臨機応変に変えてしまって大丈夫!子どもも保育士も一緒になって楽しむことができますよ。
また、準備が大変そうに感じるパネルシアターですがそうでもありません。必要なものはパネル布を貼ったボードとボードを乗せるスタンド、そしてボードに貼って使うパネル人形です。ボードとスタンドは用意されている保育園が多いでしょう。
パネル人形もすでに出来上がった物を購入することも可能です。職場で購入可能な場合には、時間短縮のために購入してしまっても良いですね。
パネルシアターの作り方
しかし、自分で手作りをする場合でも難しくはありません。用意する物は、パネル人形を作るためのPペーパーと油性フェルトペン、はさみ、絵の具です。
《作り方》
- パネルシアター作成用の本などを使い、Pペーパーに鉛筆で下絵を写す
- 絵の具で色をつける
- 油性フェルトペンで線をなぞる
- はさみで切り取る
簡単に準備ができることもパネルシアターの魅力です。子ども達と一緒にどんな物語を楽しみたいかを考えながら題材を選んでみて下さいね。