東京都の待機児童、2017年はどう?保育士の確保は?

2021/09/29

毎年春になればトップニュースに取りあげられる「待機児童」のニュースですが、2017年はどのような推移になるのか今から気になります。保育園の新規開園状況なども踏まえて2016年はどういう結果が出ていたのか、4月時点の統計データをもとにした振り返りも含めて要チェックです。

東京都の新規開園状況、増えてる?減ってる?

時々ニュースで見かけるのですが、「○○区で来春開園予定の保育園、地元住民の反対により新規開園を断念」というニュース。

一方で、最新セキュリティや設備を導入した新園開設のニュースもあったりして、結局のところ何件の新規園が開設されたのか全体像についてはあまり報道されません。

東京都における2016年4月時点の保育園数ですが、認可保育所で前年プラス158園。認証保育所で前年プラス36園ということで、認可・認証だけで約200園近くの新規開設園がオープンしております。

保育士を集めるための施策

新規開設の保育園が増加しているとなれば、そこに勤務する保育士を確保する必要が出てきます。各自治体ごとに施策が異なるため、保育士の就業条件や手当なども異なってきます。

待機児童全国ワースト1を記録した世田谷区では、毎年度1,400人の保育士確保を目標に整備中とのこと。

例えば住宅手当を月額一人当たり82000円を補助したりなど、一定の条件を満たせば ”タダ同然” で住むことが出来たりしちゃうわけです。

もちろん永遠に住宅補助が続くわけじゃありませんが、かといって突然明日までで打ち切られるわけでもございませんので、有益になる制度はフルに活用したいものです。

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減らない待機児童、増えない保育士

結局のところ、ここ数年のデータを見る限りでは潜在的なニーズまで含めると待機児童数は全く減少しておらず、保育士の確保についても牛歩状態のようで、「新規開園の保育園が増えた」ことにスポットが当たっているように思えます。

年々施設は増加しているのに待機児童の減少が足踏しているのは、明らかに保育士が足りていないので、更なる保育士の処遇改善が求められます。



記事にも書きましたが、やはり何といっても保育士の確保が最優先課題ではないでしょうか。その施策を中途半端なままにしておいて、待機児童数の増減に着目するのは早計です。新規開園の設置数も然りです。毎年春になると、入所が叶わなかったママさん達の悲痛な声が聞こえてきますが、真摯に受け止めて整備を進めて欲しいですね。

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