保育士のみなさんも経験してきた保育実習。夜中に書いた指導計画や日誌に追われた大変な毎日、きっと忘れもしないでしょう。懐かしい保育実習ですが、勤務先の保育園に来た実習生に、自分の時はこんな態度では無かった、と思うような悪い言葉遣いや態度の実習生。そんな時あなたならどうしますか?
態度が悪い学生は何を考えているか
あいさつをしない、返事をしない、自分から動かない。せっかく保育実習に来ているのにやる気があるのか伝わってこない。こんな保育実習生がいたら、本当に困ってしまいますね。その場ですぐ注意をしたらいいのか、どの程度まで見守るのか等、悩みどころです。
保育士になるための保育実習は、何段階かに分かれています。
観察実習・部分実習・責任実習等。まずは、実習生がどの段階の実習をしているのかを知る必要がありますね。
どの実習段階によるかで、実習生に求めるレベルやスキルも変わってきます。保育士から見て態度が悪い、と思っていても、実は緊張してガチガチだった、どのような態度をしたら良いのか分からないといったことが、「初めての保育実習生」にはよくあることです。
初めての実習生の場合は、あなたがその実習生の担当保育士でなくても、どのようなあいさつをしたら良いのか、こんな時はどう振る舞ったらいいのかを、抽象的ではなく具体的に伝えてあげましょう。
その場その場で、演じるように見本を見せてあげるのもいいですね。最初は手取り足取りで。
実習生の指導の先生には必ず伝えよう
責任実習など、実習が最終段階に進んで来た保育実習生の場合は、時に厳しい注意をする必要も出てきます。実習生の指導の先生と情報共有することが非常に重要です。
実習生に対して一貫した指導をしていく必要があるため、あちこちで統一されていない指導の仕方は、実習生を混乱させる原因にもなり兼ねません。
責任実習となると一日の流れを任されて保育をすることになるため、実習生が保育をしている途中であればすぐに言わなければならないような場合を除き、見守ります。
保育の流れをすぐに崩してしまうのではなく、一日全体を通して、その実習生の問題点や課題を考えます。その後、指導担当の先生や主任、園長に相談してどのような形で実習生に伝えていくのか相談しましょう。
自分は実習生の担当職員でないからと、指導担当の先生に任せきりにするのではなく、連携を取りながら、保育園の職員全体で、実習生を育てる気持ちで実習の受け入れをしましょう。保育実習を経て、実習先の保育園に就職を希望する実習生も多いです。実習生は大切に育てていきましょう。