保育士の職業病あるあるの一つとしてあげられる『喉の枯れ』。違和感がないまま急に朝起きたら…声がでない!と、驚くと同時に「どうしよう。保育出来ない。電話にも出ることができない。」という動揺が走ります。一人担任だと尚更感じるでしょう。声が枯れやすい人・枯れにくい人といますがその原因と対処法をみていきましょう。
保育士はなぜ声が枯れるのか
声が枯れる原因は、喉の使い過ぎです
喉の使い過ぎの原因
- 子どもと一緒に歌を歌う
- 絵本を読む
- 保育の内容についての説明・注意・言葉がけ
- 戸外活動や園庭などの砂埃 など
原因をみてみると、常に声を出し喉を休めていないことが分かります。保育室であったり、園庭・公園・戸外など場所によっても声のボリュームは変わりますよね。また、行事やイベントの後に声が枯れやすいとよく聞く話です。みんなやはり本番となると気持ちがいつも以上に入り、声を沢山だしてしまうもの。特に若い先生に良くみられる症状ですね。
では、喉の使い過ぎによって声帯がどうなっているのかというと…腫れていきます。声帯が腫れることにより喉がふさがり声が出にくくなってしまいます。一番早く治る方法としては「話さないこと」。この治し方を素直に聞き入れたいけど、無言で保育することも出来ず、声が枯れている状態でも保育は必ず声をださなければなりません。でも声をだすともっと悪化してしまいます。
喉が枯れない|枯れにくくなる対策
保育士として…今後の自分の為にも喉のケアは必要です。喉を痛めない為の対策と痛めてしまった後のケアの仕方をみていきましょう。
喉を強く・痛めにくくする普段からのケア方法
- 基本的な事はビタミンなど栄養を十分にとること
- 休日はなるべく喉を休める
- 喉に潤いを与え乾燥を防ぐ(のど飴やこまめに水分をとる)
- うがいの習慣化(手洗いと一緒にうがいも行う・風邪予防にもなる)
- カモミールなど潤うアロマの香りを加湿器やお風呂にいれ使用する
- 寝るときにマスクを付け喉の乾燥防止
- 腹式呼吸を心がける
(声を大きく出す際は、普段の呼吸ではなく腹式呼吸の方が喉にかかる負担が少なくなる
※腹式呼吸の方法:鼻で息を吸いその際にお腹を膨らませ、口または鼻でゆっくり息を吐くとお腹がへこませる) - 優しい声で言葉がけをする
(大きな声でなくても、優しい言葉で子どもには届く・注意をする大きな声で周りの子どもたちの遊びの妨げにもなってしまう) - 仕事終わりには温かな、喉に優しいはちみつれもんなどを飲む など
喉を痛めてしまい声が出ない時のケア方法
- 喉に潤いを与え乾燥を防ぐ(のど飴やこまめにほうじ茶や番茶などの水分をとる
※ウーロン茶や緑茶など油分を取り除くものやカフェインが入っているものは喉を痛めるので注意) - うがいを行う
- 喉を蒸しタオルで温める(疲労回復にも繋がる)
- 睡眠、栄養を十分にとる
- カモミールなど潤うアロマの香りを加湿器やお風呂にいれ使用する
- 寝るときにマスクを付ける など
普段気を付けている事でも、ふと気づいた時にはなかなか実践できていないかも、と気づくこともありますよね。「風邪じゃないから大丈夫」ではなく、風邪予防にもなるので日常的に気を付けて、心がけて取り組んでいきましょう。
喉を痛めるという事は、乾燥・話し過ぎもありますが大きな声を出していることが一番の原因です。特に多いと言われているのが1~3年目。子どもが静かにならないうちに話しだすことで、聞いて欲しい気持ちがついつい大きな声になり話してしまいます。先輩の保育を見る機会がある時は、子どもたちに話しかけるタイミングなども見て取り入れていきましょう。