おもちゃを投げる子どもへの対応

2017/06/14

1歳くらいになると自分で好きなように動けるようになり世界が広がります。ですので、いろいろな物に興味を持ち手に取るようになります。「とりあえず振ってみよう」と振ってみて音が鳴れば、それが楽しくてもう一度振って遊びますが、音が鳴らなかったら「?」となるようで保育士の元にもって来る子どももいます。子どもは常に物に対して。「これはどうやって遊ぶものなのか」と考えているのです。そこでふとした瞬間に気づくことがあるのです。

なぜ子どもはおもちゃを投げるのか

それは物を落とした時。

今まで音がなるおもちゃを振って遊んでいたおもちゃが突然手から離れて床に落ちてしまったときに鳴った音。あれ?今なにか違う音がした。と発見をします。

その音に対して興味をもったら、おもちゃを拾い今度はわざと落としてみるでしょう。

次に重さ・動きを感じているのかもしれません。

例えば大人なら、車のおもちゃなどの重さや硬さのあるものは、特に投げてほしくないと思ってしまいますね。でもなぜか大人が特に「投げないで~!!」と思うものを投げてしまうようです。人に当たって危ない。床に傷がつくなど大人は思ってしまいます。ですが楽しそうに投げたり落としたりする子ども。

実は投げる時の重み・床に落ちた時の動きなどを楽しんでいるのです。

二つを比べて気づいたことはありませんか?ぬいぐるみやふわふわのボールなどではなく、乳児が投げる物って音が鳴ったり、重さ・動きを感じるものが多いですよね。また、「危ない」と危険を感じる物だったりします。

でも叱られたいと思いやっている行動ではなく、何かを楽しんでいるのです。悪気なく見てと言わんばかりの笑顔でこっちをみてくるのが証拠ですね。

おもちゃを投げた時の対応

かわいい笑顔でついつい許してしまいそうになったとしても、遊び方はきちんと伝えなくてはいけないもの。

まずはそのおもちゃの遊び方をあなた自身が楽しそうに表現して見せてあげましょう。子どもは楽しいことが大好きなので、好きな人が楽しそうに遊んでいる姿をみると自分も真似てみたくなります

投げてしまったり落として遊んでいることに関しては、その物を投げるのが楽しいのではなく、投げる感覚・重さ・音・床に落ちた時の動きを楽しんでいます。

その楽しさ感覚は成長段階にも大切なこと。やめさせるのではなく、その代わりになるものを提供する事が一番望ましいですが、部屋を見渡しても無い…。そういう時は「これで我慢しておいてね」ではなく、自分でおもちゃを作ってみることも良いでしょう。

その子どもが音に興味があるのであればまた違った音の鳴るものを渡したり、重さであればお手玉などずしっとくるものを渡したりと気持ちを汲み取ってあげましょう。

知らずとわざとの違い

なんでもかんでも許していいという事ではありません。いけない事と知っていてわざと投げたり落としたり…中にはこっちを見ながらする子どもなどに対してはきちんと伝えましょう。

「だめでしょ」ではなく「どうやって遊ぶか教えて」など子どもにゆだねましょう。

また、いけないとわかっていてもみんながしていると自分もやりたくなって一緒にしたり、どんどんエスカレートしていったりなど大人でもありますよね。

その際、保育士が行くと遊ぶのをやめたり、自分達でもいけない事をしてしまったなと反省するなど、なんらかの行動をみせてくれます。その違いはすぐにわかるでしょう。



おもちゃを投げる・落とすなどの行為は、確かに遊び方が間違っているのでいけないことです。ですが、自ら体験・経験しないとわからない事であり、子どもは遊びを見つける・考えるプロ。アイディアがどんどん出てきて楽しくなってしまいエスカレートした際には注意が必要ですね。

転職サポート