子どもが急に倒れた!!熱性痙攣の対処法

2021/09/29

子どもが目の前でガタガタ震え出すなんて考えただけでも怖いことですよね。しかし、保育士をしているといつそんなことが起こってもおかしくはありません。その時に対応方法を知っているか知らないかでは大違いです。もしもそんな場面に出くわした時、落ち着いて対応できるよう熱性痙攣について知っておきましょう。

熱性痙攣とは何か~原因と症状~

発熱したときに限って起こる痙攣で、多くは熱が上がる際に起こります。

詳しいメカニズムはわかっていませんが、脳が異常に興奮したために起こると考えられています。赤ちゃんの痙攣の殆どはこの熱性痙攣です。

症状は、急に目を吊り上げ、白目を向き、唇が紫色になります。また手足をつっぱり、全身を反り返らせてガクガクと体を震わせます。

名前を呼んでも反応がなく、意識を失います。発作の時間は1~3分で長くても15分以内で発作が終わるとけろっとしてるのも特徴で、後遺症が残ることは殆どありません。

まずは落ち着くことが大切。対応はそれから

痙攣は続いた時間によって診断が違ってくることがあるため、痙攣が始まったらまずは落ち着いて時間を確認しましょう。

吐きそうな様子を見せたら体ごと横に向けて寝かせ吐いたものは指でそっと口の外へかき出します。赤ちゃんの顔を横向きにして呼吸がしやすいように衣服のボタンやおむつを緩めます。

痙攣の時間をはかり、痙攣の左右差、顔色や黒目の位置を確認します。

治療とその後のケア

通常の熱性痙攣なら特に治療の必要はありません。てんかんなど他の病気と区別するために目や手足の状態、持続時間、痙攣の後に寝たかなどを観察します。

ただ、次の場合は急いで救急車を呼びます。

・痙攣が5分以上治らない
・痙攣が治まっても意識が戻らない
・手足の痙攣が片側だけもしくは体の一部分など左右対称でない
・24時間以内に痙攣を繰り返す



この記事を読んでいたとしてもその場に居合わせると誰でも動揺してしまいます。しかし、ここで重要なことは落ち着いて観察することです。
保育の現場にいると慌てるような出来事はたくさん起こりますよね。そんな時こそ自分に落ち着くよう声をかけ、冷静に対応することが必要です。

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